「本当に危ない!」 危険な行為「ご当地ルール」 警察も対策強化する 「伊予の早曲がり」とは

ご当地ルールはほかにも? 実は知らずにやってしまう人も多い

 このように、防止対策が進められている伊予の早曲がりですが、ほかの地域ではどのような対策をおこなっているのでしょうか。

 前述の茨城ダッシュと松本走りも、伊予の早曲がり同様に右折車両が対向の直進車両・左折車両を無視して先に曲がってしまう運転方法を指しています。

 一方で、ご当地ルールはその地域の運転者にとっては当たり前の運転方法になっているため、悪気なく違反行為をしてしまっている人が多いのも実情です。

 例えば、SNSでは「ニュース観るまで存在を知らなかったけど、父親の普段の運転は『伊予の早曲がり』と呼ばれるらしい…」「いつもの自分の運転が『茨城ダッシュ』だった…」という声も見られます。

交差点の通行方法で独自ルールが多いご当地ルール
交差点の通行方法で独自ルールが多いご当地ルール

 このように、無意識的に違反行為につながってしまっている点もご当地ルールの恐ろしいポイントです。そもそもの運転方法が違反と認識できていないことも課題といえます。

 そのため、まずは認知を促すために、茨城県警は茨城ダッシュについてSNSを使った紹介や注意喚起をおこなったり、松本市では松本走りについてホームページにて啓発文を掲載したりしています。

 また、運転者自身に危険な運転であることを認識させるためには、同乗者からの呼びかけも有効的といえそうです。同乗した際に、運転者の運転が危険だと感じた際には、しっかりと伝えることも重要です。

※ ※ ※

 ご当地ルールは、取り締まりの対象になることはもちろんですが、周囲のクルマに危険をおよぼす可能性も高いため、相互で危険性を伝え合うことで、より安全に走行できるようにするのが望ましいでしょう。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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