「ピンチの時に押す?」 クルマの「SOSボタン」っていつ使うべき? 安心機能も「使い方わからない」人多し
ボタンを押したあとは?オペレーター、保険会社、家族にも繋がる?
では、そんなSOSボタンですが、押したあとにはどのようなプロセスで対応が進むのでしょうか。
例えば、他車と事故を起こしてしまった場合を想定します。運転者が自身でSOSボタンを押せる場合には、ボタンを押してオペレーターとの接続を待ちます。
ボタンを押した時点で、オペレーターにはクルマの情報が確認できる状態になっており、登録した運転者自身の情報に加え、車両の情報や現在の位置情報などが把握できるようになっています。
運転者が会話できる状態であれば、オペレーターに周囲や乗員の状態、現在の状況などを伝え、オペレーターが警察や救急、ロードサービスの手配をおこないます。
また、それと同時に保険会社へも事故が起きたという連絡が届くようになっています。
保険会社は、運転者の情報や車両情報から、加入している保険のプランなどを確認し、ディーラーへ修理の見積もり作成を依頼します。
さらに、SOSボタンを押すと緊急連絡先として指定した連絡先へもトラブルを知らせる連絡が届くようになっており、家族へ事故の発生を伝えます。
とくに遠方に家族が住んでいる人にとっては、身に起きたトラブルをすぐに知らせられるため、非常に有効といえます。
従来であれば、警察や救急、保険会社、ロードサービス、家族への連絡はすべて運転者自身がおこなう必要がありました。
しかし、SOSボタンが搭載されたことで、そうした機関への連絡はすべてオペレーターがおこなうことになり、運転者の精神的負担が軽減されたといえます。
また、前出の担当者は、こうしたSOSボタンの機能について「お客さまからも『安心だ』というご意見をいただいています」として、利用するユーザー層について以下のように話します。
「ご利用されているお客さまのなかでもよく見られるのが、ひとりでクルマに乗る機会の多い高齢者です。
例えば息子さん家族と離れて暮らしている人などが多く、息子さんと一緒にクルマを買いに来て、SOSボタンがついていることにメリットを感じるようです」
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なお、自動車メーカーによっても異なりますが、SOSボタンを使用してオペレーターと繋ぐためには、各社のサービスや保険制度に加入しておく必要があります。
加入プランは店頭で相談することができますが、なかには保険料が走った分だけのプランや年齢別のプランもあり、ニーズに合わせたものが選べることもあるようです。
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