ついに日産新型「フェアレディZ」が日本初公開! 新型Zのデザインに貢献した歴代Z3選

2021年1月14日、日産は新型「フェアレディZ」を日本で初公開しました。この新型フェアレディZの外観デザインは、歴代のフェアレディZのデザインモチーフにしたといいます。そこで、ベースとなった歴代フェアレディZ3車種を紹介します。

日本初公開! 日産新型「フェアレディZ」のモチーフとなった歴代Zを振り返る

 2022年1月14日、東京オートサロン2022の日産ブースにおいて、ついに新型「フェアレディZ」がお披露目されました。

日産新型「フェアレディZ」のデザインのベースとなった歴代Zを振り返る
日産新型「フェアレディZ」のデザインのベースとなった歴代Zを振り返る

 これまで北米仕様の新型「Z」は公開されていましたが、日本仕様のフェアレディZの全貌が明らかになり、Zファンだけでなく日本のスポーツカーファンからも注目が集まることでしょう。

 この新型フェアレディZの外観デザインの一部は、歴代のフェアレディZのデザインをモチーフに現代的にアレンジされており、最新のデザインコンセプトながらクラシカルな一面もあります。

 そこで、新型フェアレディZのお手本となった歴代Z3車種を紹介します。

●日産「S30型 フェアレディ240ZG」=ヘッドライト

短命だったにも関わらず初代のイメージリーダー的存在の「フェアレディ240ZG」

 日産は1969年に、初代「フェアレディZ」(S30型)を発売。外観はロングノーズ・ショートデッキの、古典的なスポーツカーのフォルムを生かした美しいファストバックスタイルを採用し、まさに新時代のスポーツカーとして開発されました。

 そして、1971年には輸出用の2.4リッターエンジンを搭載した高性能モデル、「240Z」シリーズが登場。

 なかでも「240ZG」は、通称「Gノーズ」と呼ばれる専用デザインのフロントノーズに、前後フェンダーにリベット留めのオーバーフェンダー、ダックテール状の小型リアスポイラーが装着され、空力性能の向上を強く意識したボディとなっていました。

 搭載されたエンジンは前述のとおり2.4リッター直列6気筒SOHCの「L24型」で、SU型ツインキャブレターを装着して最高出力150馬力(グロス)を発揮。

 240ZGは特別なモデルとしてイメージリーダー的な存在でしたが、1973年に排出ガス規制の強化などを理由に生産を終了しました。

 この240ZGのヘッドライトまわりにはメッキのフレームで縁取られた樹脂のカバーが装着されており、新型フェアレディZのヘッドライトのデザインのモチーフとなっています。

●日産「Z32型 フェアレディZ」=テールランプまわり

280馬力に初めて到達し、デザインも高く評価された「Z32型 フェアレディZ」

 1989年は日本の自動車史に残る数多くの名車が誕生しました。そのなかの1台が4代目 フェアレディZ(Z32型)です。

 外観は新時代の幕開けを告げるスポーツカーにふさわしく、それまでのフェアレディZのイメージから脱却を図り、全幅の拡大と低い全高によるロー&ワイドなスタンスのフォルムへと変貌。

 全体のシルエットは低いフロントフードが特徴的なウェッジシェイプで、柔らかな曲面で構成されたボディは国内外で高く評価され、歴代で屈指の美しいボディと評されています。

 エンジンは全車3リッターV型6気筒DOHCで、トップグレードにはツインターボの「VG30DETT型」が搭載され、国産車では史上最高となる最高出力280馬力を発揮。このZ32型がきっかけで国産車は280馬力を上限とする馬力自主規制が2004年まで続くことになりました。

 また、高性能なエンジンだけでなく、サスペンションは新開発の前後マルチリンクを採用し、ターボモデルには「スーパーHICAS(電子制御式4WS)」を搭載するなど、優れたハンドリング性能も実現していました。

 このZ32型のテールランプは横基調でワイド感を強調する形状となっており、左右のテールランプの間をブラックとする意匠は先代のZ31型から継承されました。

 新型フェアレディZのテールランプはZ32型をモチーフにし、LEDによって立体的に見える効果を実現しています。

●日産「Z33型 フェアレディZ」=フロントグリル

ピュアスポーツカーというコンセプトを明確にして初代に原点回帰した「Z33型 フェアレディZ」

 前出のZ32型は、日産の業績悪化などの理由から2000年に生産を終了し、一旦はフェアレディZの系譜が途絶えてしまいました。

 しかし2002年に、新生日産の象徴として5代目フェアレディZ(Z33型)が登場して復活を遂げました。

 このZ33型のコンセプトは原点回帰にあり、外観はロングノーズ・ショートデッキの初代に通じるFRスポーツカーのフォルムを採用しながらも、現代的なデザインを融合。

 全車2シーターとなったボディは全長4310mm×全幅1815mm×全高1315mmとショート&ワイドなサイズで、エンジンは最高出力280馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒自然吸気の「VQ35DE型」を搭載し、トランスミッションは6速MTと5速ATが設定されています。

 大排気量自然吸気エンジンらしくレスポンスの良さから、運転する楽しさを全面に打ち出して、スポーツカーとしての切れ味が復活した走りは国内外で高く評価されました。

 そして、このZ33型のフロントでは、スクエアな形状のグリルが採用されました。元をたどると初代のS30型のスタンダードモデルにも通じる形状です。

 新型フェアレディZはZ33型のフロントグリルをモチーフにしたとアナウンスされていますが、実質的にはS30型→Z33型→Z34型、そして新型にも継承されたことになります。

※ ※ ※

 フェアレディZは日本を代表するスポーツカーです。販売的には歴代モデルともアメリカ市場が主戦場となっていますが、やはり日産の国内ラインナップには無くてはならない存在といえるでしょう。

 この先、自動車を取り巻く環境は大きく変わり、フェアレディZがEV化されるのか、それとも消滅してしまうのかは定かではありませんが、まずは新型フェアレディZの登場を大いに祝うことにしましょう。

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