トヨタ新型SUV「bZ4X」638万円スタート! 同価格で真っ向勝負も日産新型「アリア」不利? 戦いの行方は電池で決まるか
電池の寿命では日産不利か? トヨタと異なる電池事情とは
また、日産の動き次第なのだけれど、決定的になりそうなのが電池の寿命。
bZ4X、どうやら10年/24万kmで90%を目標にしているらしい。
保証内容についちゃ不明ながら、これに近いスペックにしてきたら、日産は勝負にならない。
ちなみに日産「リーフ」の保証は、8年/16万kmでおよそ70%(正確な数字は公開していない)というもの。
もう少し正確に書くと、日産の保証は「本来12セグある電池表示が8セグになったら、9セグの電池に交換します」というものだ。
そもそも8セグが何%か不明。リーフスパイ(バッテリー情報を知るアプリ)でOBD2(故障判断装置)から情報取ると、8セグになったら70%を切っているようだ。
トヨタの10年/24万kmで90%と比べられたら大いに厳しい。というか勝負にならないです。
加えてbZ4Xは100V/1500W電源を装備するなど、実質的なスペックで勝っている可能性大。

といったことを総合して考えたら、日本でもアリアと同じ程度の価格設定をしてきたらbZ4Xの圧倒的優位になってしまう。
日産はどうしたらいいか。
ひとつは電池の保証をトヨタ並にすること。というか絶対に同等としなければ勝負にならない。
ふたつめは未だ価格を発表していない大容量電池搭載(91kWh)のベースグレードを思い切って安いすること。
80万円差を40万円差くらいに縮め、580万円くらいに設定したらbZ4Xと価格で勝負出来るようになるだろう。
このふたつを攻めない限り、bZ4Xが優位になること間違いなし。日産からすればbZ4Xが日本で高い価格を付けてほしいかもしれない。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。


















































