「最低年収はいくら必要?」トヨタ高級セダン「クラウン」740万円仕様を購入する理想の条件は? 役員レベルなら余裕か

クラウンの最上級グレードを買うなら年収はいくら必要?

 では、この最上級グレードのクラウンを購入するには、実際にはどのくらいの年収が必要となるのでしょうか。

 まず一般的にいわれることの多い「クルマの価格は年収の半分」という基準を例にすると、少なくとも1500万円程度の年収が必要となります。

 国税庁による「民間給与実態統計調査」によると、2019年度時点で年収が1500万円を超える人は、全体の0.8%とごくわずかで、このように見るとクラウンはやはり高嶺の花のように思えます。

 一方、このクルマをトヨタ公式サイトに掲載されている実質年率6.8%のローンで購入した場合、頭金およびボーナス払いなしの36回払いでは、月々の支払額はおよそ23万4500円、60回払いではおよそ15万100円が必要です。

 月々のローンの返済額を手取り月収の20%以下と設定した場合、36回払いでは少なくとも120万円程度、60回払いでは少なくとも80万円程度の手取り月収である必要があります。

 頭金の金額次第で月々の支払額は大きく変わりますが、それでも1000万円レベルの年収が必要といえそうです。

最近ではSUVブームもあるが、いまでも「クラウンブランド」による影響は大きい
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 しかし、残価設定ローンを使用すると大きくイメージが変わるかもしれません。

 実質年率4.8%の残価設定ローンを利用すると、36回払いでは月々の支払額はおよそ14万3300円、60回払いではおよそ11万3000円となります。

 この場合、手取り月収で考えると、36回払いであれば70万円程度、60回払いであれば60万円程度の手取り月収でクラウンの最上級グレードを購入することが可能です。
 
 クラウンの場合、日本の税制度の関係上、高年式の中古車のおもに法人での需要が高く、リセールバリューが高いという特徴があります。

 残価設定ローンには、走行距離などの制約条件も多くあるため単純に比較することはできませんが、現金一括購入や通常のローンと比べて割安に感じるかもしれません。

 実際には、クラウンの販売台数の一定数は、中小企業の経営者などの法人需要といわれており、単純に年収ベースでは計算できない部分もあります。

 そのうえで、仮に個人でクラウンの最上級グレードを購入しようとする場合、やはり1000万円以上の年収が必要となるようです。

※ ※ ※

 残価設定ローンなどを活用する方法はあるものの、クラウンを購入するためにはかなりの年収が必要であることは間違いなさそうです。

 誰でも購入できるわけではないからこそ、クラウンはいまでも多くの人に一目置かれる存在となっているといえるでしょう。

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