SNSで話題! 見つけたらラッキーな軽トラ! なぜ「七味缶車」は誕生? 老舗七味屋の試みとは
現在ツイッターでは、超大型の「七味缶」を載せたトラックが目撃され、大きな話題となっています。このクルマの正体とは一体どのようなものなのでしょうか。
超大型七味缶を搭載!? くるま缶とは一体?
七味唐からしといえば、うどんや豚汁などにかける調味料のひとつというイメージがあり、食卓で小さな缶タイプの七味唐からしを見たことがある人もいるかもしれません。
そうしたなかで、SNSでは超大型の「七味缶」を載せたトラックが目撃され、大きな話題となっています。
七味缶トラックの正体とは、一体どのようなものなのでしょうか。
七味缶を載せたトラックを開発したのは、江戸時代中期である1736年から現在まで、280年以上の歴史を持つ長野県の老舗七味専門店「八幡屋礒五郎」です。
2020年3月に開発されたこのトラックは、「くるま缶」と名付けられており、2019年製のトヨタ「ピクシストラック」がベースとなっています。
荷台には、八幡屋礒五郎で販売されている七味缶の大型バージョンが積載されており、非常にインパクトの強い1台といえます。
七味缶は赤、黄、白の3色を基調としたデザインですが、トラックのボディにはブラックが用いられており、それが、さらにコントラストを際立たせているといえるでしょう。
そんなインパクト絶大ともいえるくるま缶ですが、実は荷台の七味缶は単なるオブジェではなく、なかには通常の七味缶をおよそ6000個積載することが可能という、非常に実用的な1台です。
八幡屋礒五郎の存在を広めるだけでなく、実際に配達に使われていることもあるためトラックとしての役目も健在ですが、どのような経緯で誕生したのでしょうか。
八幡屋礒五郎の担当者は、くるま缶の誕生経緯について以下のように語ります。
「自動車関連の会社から提案いただき、社内で検討のうえ開発に至りました。
現在では、多くの人から反響があるため、長野にお越しいただくきっかけになればと考え、運行しています」
また、くるま缶の反響としては「街中を走行していると写真を撮られることが多いです」と話しており、実際にSNSでもくるま缶の写真を投稿しているユーザーが多数見られます。
ユーザーからは「くるま缶の写真撮れてラッキー!」「見つけたらワクワクするよね」「もう一度見てみたい!」という声が見られ、くるま缶と出会いたいと考える人も少なくないようです。
前出の担当者は、くるま缶と出会える場所や機会について以下のように話します。
「くるま缶は主に長野市内中心に、実際の配達に使用しています。そのほかにも、イベントや催事に出かけることもあるので、みなさまにお目にかかる機会はさまざまあります」
このように、くるま缶は長野市内を中心に稼働しており、とくに善光寺や長野駅付近で走行していることが多いようです。
イベントとしては、松本市にある松本PARCOへのPOPUP出店の際などに、くるま缶も同行したことがあるといいます。
さらに、2020年10月3日から4日に開催された、軽井沢おもちゃ王国でのイベント「はたらく くるま 大集合!」にも出展され、多くのユーザーと触れ合いました。
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さらに、くるま缶についてSNSで投稿する際に「#くるま缶」というタグ付けを呼びかけるなど、くるま缶を多くのユーザーに周知するための近代的な取り組みもおこなわれているようです。
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