トヨタ新型SUV「フロントランダー」に続くSUVが登場!? 兄弟車「カローラクロス」はまもなく中国で発表か
世界各国で異なるカローラクロスのパワートレインとは
外装や装備では日本向けモデルとは違う点が確認できます。
まず、大前提として日本向けではカローラの「C」をかたどったエンブレムとなっていますが、中国向けではカローラクロスとフロントランダーともに、通常のトヨタエンブレムが装着されています。
また、日本向けでは車体上部の大部分を覆うパノラマルーフのみが選択可能ですが、中国向けの両車種ではそれに加え、通常のサンルーフも用意されていることが写真からわかります。
ボディカラーに関しても日本向けには設定されていないツートンカラーが選択可能というのが最大の特徴です。そのほかは基本的に日本向けと同じオプション装備の構成となっています。
パワートレインでは、エンジンは両車種共通で2リッター直列4気筒ガソリンエンジン(M20A-FKS型)です。
カローラクロスは現在、日本やアジア向けの1.8リッターガソリン及びハイブリッド(2ZR型エンジン)と、北米や南米向けの2リッターガソリン及びフレックスフューエル(M20A型エンジン)の2系統が存在します。
今回、中国向けの両車種がM20Aを搭載することが判明したので、M20Aモデルを販売する国としてはアメリカ合衆国とブラジルに次ぐ3番目の国となります。

ちなみに工信部の情報では出力の欄には「126kW (171ps)」と記載されていますが、エンジン型式ではフロントランダーが「M20A」と「M20C」、カローラクロスが「M20E」と表記されています。
これらは中国で現地生産されるエンジンを識別するためのコードで、M20Cは広汽トヨタが製造するガソリン仕様、M20A、M20Eは天津一汽トヨタが製造するガソリン仕様M20Aとなります。
それ以外にも、M20Aは日本製ガソリン仕様、M20Bは日本製ハイブリッド仕様、M20Dは長春一汽トヨタ製ガソリン仕様、M20Gは天津一汽トヨタ製ハイブリッド仕様となります。
搭載エンジンの型式名からも分かる通り、現時点で両車種のハイブリッドモデルは投入されないようです。
広汽トヨタは同社のお膝元で開催される広州モーターショー2021にてフロントランダーを発表すると予告していますが、一汽トヨタのカローラクロスについては未だ不明です。
ただ、一汽トヨタも広汽トヨタと同じ場で発表する可能性があるため、近い将来になんらかの発表がおこなわれる可能性が高いといえます。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。












































