大規模交通取締りなぜ「公開」される? 神出鬼没「移動オービス」も!? 事前にチェックすべき情報とは

各都道府県警察によって公開情報にばらつきがある

 ではなぜ、交通取締りの地点を公開しているのでしょうか。

最高速度違反の取締り件数は減少傾向にあるという
最高速度違反の取締り件数は減少傾向にあるという

 警視庁は公開交通取締りのページにおいて、「取締りの実施が交通事故の抑制につながり、被害軽減に大きな効果がある」という理由を詳しく解説しています。

 つまり、こうした公開交通取締りのページにアクセスした人にそうした啓蒙をおこない、法令遵守と交通安全への意識を高めたいという意図があるのでしょう。

 ただ、すべての都道府県で、こうした詳しい取締り情報が公開されているわけではありません。

 東京や神奈川と同じ首都圏でも、埼玉県警は「無免許・速度超過・交差点・駐車・シートベルト・飲酒」の取締りを、日付(昼/夜)ごとにどの警察署でおこなうのかを公開しているのみです。

 関西地方も、首都圏と同じく府県による“ばらつき”があります。

 大阪府警は各警察署ごとに「速度取締重点」の対象となる路線、「信号無視重点など」の対象となる交差点を公開していますが、平成31年、令和元年に作成されたままとなっているものも少なくありません。

 京都府警の公開取締り情報は、リンクをたどったわかりにくい場所に用意されています。両者とも“積極的な公開”とはやや温度差がありそうです。

 一方、兵庫県警は公開取締り情報を毎月更新し、日付ごとに国道や県道の「取締り重点路線」と「速度」「信号無視」「駐車」「飲酒」といった「取締り内容」を公開しています。丁目レベルの住所は交差点名まで公開する警視庁、神奈川県警ほどではありませんが、路線名が公開されていることで、ドライブに役立つ情報といえるでしょう。

 もちろん警視庁、各道府県警は交通取締りがこれらの地点に限らないことも告知しているため、この公開交通取締りの情報だけで検挙されるリスクをゼロにすることはできません。前述したように、あくまで“過剰な心配”をしないための情報として役立てつつ、安全運転を心がけましょう。

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