「煉獄さん追悼!?」 旧車會のバイクが500台集結!? 旧車會と暴走族の違いは? 全国各地から千葉に集まったワケとは

現旧車會のグループを率いるB氏に直撃取材! 旧車會と暴走族は、大きな違いがあり?

 このような行為も暴走族のイメージとはかなり違っているように見えます。より詳しい事情を現旧車會のグループを率いるB氏に伺いました。

――旧車會と暴走族の違いはどんなことでしょうか?

 旧車會は、古いバイクをカスタムして乗るのが好きな人たちの集まりです。

 当然、全員が免許を取得し、ヘルメットの着用や信号や一時停止などの交通ルールは必ず守ることが基本です。

 もちろん、警察に停められたら逃げることなく必ず停まります。

 また、集まったパーキングエリアや施設の駐車場などでは最後にグループごとにゴミ拾いをして帰ります。

 自分たちが汚したら必ず綺麗にして立ち去ることがルールです。

 イベントやツーリングをやるときには最後の集合場所で解散した後に、必ず主催メンバーが問題ないかを点検して帰っています。

――暴走族ではグループ同士の抗争がありましたが旧車會は?

 各地域のリーダーはみんな繋がっていて礼節をわきまえていて仲が良いです。

 もう何年も揉め事というのはありませんし、聞いたこともありませんね。年代も40代以上が中心ですし、もちろん皆さん仕事を持っていて家族もいます。

 基本は古いバイクが好きな人たちの集まりなので、複数のグループでまとまってツーリングに出かけることも良くあります。

――旧車會のメンバーのバイクはいつ頃の、どんな車種が多いのでしょうか?

 旧車と呼ばれる世代の昭和50年代(1970年から80年代)のバイクが中心ですね。

 ・HONDA CBXシリーズ 1981年から1985年
 ・HONDA HAWK(CB250T/通称バブ) 1977年
 ・HONDA HAWK-II(CB 400T) 1977年
 ・SUZUKI GSシリーズ(4サイクル400cc・550cc・750cc) 1976年

 これらのバイクは近年、非常に価格が高騰していてとくに、1980年代後半のモデルになると100万円から300万円という価格になっています。

――旧車會のメンバーの年齢層は?

 下は10代から上は50代、60代もいますよ。中心は40代ですね。

 10代から20代の若い子たち、30代前半くらいまでは暴走族を経験しないで旧車會に入ってきます。

 30代半ばより上の年代は若いころは暴走族やっていたというメンバーもいます。

 最近は漫画「東京卍リベンジャーズ」の影響もあって、HAWK-II(ホーク2)の人気が高くなっていると感じますね。

※ ※ ※

 なお、千葉県警においては県警公式サイトにて「旧車會」を以下のように定義づけています。

「主として改造した旧型の自動車(二輪を含む)又は原動機付自転車を運転する者のグループに加入している者」を「旧車會員」という。

 この「旧車會員」のうち、「道路における自動車等の運転に関し、排気騒音や走行形態により一般通行車両や周辺住民に多大な迷惑を及ぼし、若しくは不安を与えることとなる行為を行う者で、暴走族に該当しないもの」を「違法行為を敢行する旧車會」という。

 旧車會員は「旧型の自動車等の愛好家から違法行為を敢行する者まで広範囲にわたる」

 また、千葉県警の交通捜査課は旧車會のツーリングと違反行為への取締りについて以下のように話しています。

「旧車會は暴走族の少年たちが昔やっていたような、ノーヘルで交差点の中をグルグル回ったり、蛇行運転を繰り返したりなどの行為はしていません。ツーリングは昼間に行うことが多く夕方には解散しているようです。

 取締りに関しては赤信号無視や蛇行運転など明らかな違反がある場合はその場でおこないますが、台数が数百台規模になるとそれも難しくなるので、後日、情報収集をおこなって違反を検証する場合もあります」

暴走族等による道路交通法,道路運送車両法違反の検挙状況(令和3年版交通安全白書より)
暴走族等による道路交通法,道路運送車両法違反の検挙状況(令和3年版交通安全白書より)

 また、令和3年版交通安全白書に興味深いデータを見つけました。

 そのデータとは「暴走族と旧車會の検挙状況」の違いです。

 2020年における暴走族の検挙人員はのべ8200人であるのに対して、旧車會の検挙人員は同787人と暴走族の1割以下。

 2020年に確認されている暴走族のグループ数は131に対して旧車會は510と暴走族の約4倍というグループ数でありながら、検挙人数は1割以下ということからも、旧車會メンバーのほとんどは古いバイクをカスタムして乗っている愛好家であると考えてよさそうです。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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3件のコメント

  1. 全く関係ないのに鬼滅要素をタイトルに入れる必要ある?

  2. 信号守ろうがテクニックあろうが、近隣住民にとって騒音が迷惑なことにはかわりない。周りを威圧してるから恐怖だし
    好意的なトーンで書くとこういった輩が増えるから、やめて欲しい

  3. どちらも地球のゴミども

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