出入口にゲートのない駐車場が増殖中! 最近 商業施設で増えてきた「スマートパーク」とは

最近、商業施設などでは入口にゲートがない「スマートパーク」と呼ばれる駐車場が増えています。入口に設置されたカメラがナンバープレートを読み取る方法で、ゲートや発券機がないために運転が苦手な人も使いやすい方式ですが、メリットはそれだけではないといいます。このコロナ禍のなか、なぜ増えているのでしょうか。

ゲートや発券機がないため運転が苦手な人も使いやすい

 商業施設の駐車場は、郊外の大規模モールなど「駐車料金無料」のところを除けば、入口のゲートにある発券機で駐車券を受け取り、店内のレジやサービスカウンターで割引処理を受け、出口にある精算機に挿入し出庫するという流れが一般的となっています。

 しかし最近、入口や出口にゲートや発券機がなく、店内で配布されるバーコード付きレシートやQRコードを使って出庫手続きする「スマートパーク」を設置する商業施設が増えていることをご存じでしょうか。

入口や出口にゲートや発券機がない駐車場が、最近増えてきているスマートパークだ
入口や出口にゲートや発券機がない駐車場が、最近増えてきているスマートパークだ

 このスマートパークを運営する「ピットデザイン」の担当者は、開発の目的を次のように話します。

「商業施設の駐車場ゲートは、お店を利用しないのに駐車するクルマで本来の利用者が駐車できないという不都合を解決するために設置されているものです。ところが、ゲートの発券機や精算機にクルマを寄せることが苦手なドライバーにとっては『クルマを擦ったらどうしよう』と、利用をためらう動機になってしまいます。

 スマートパークは、そうした不便をなくし、お店の集客と不正駐車の防止に役立てるため開発しました」

 スマートパークでは、精算機のディスプレイにタッチして自車のナンバープレートの数字部分を入力し、表示されたクルマの写真を確認し、精算機前面のリーダーにバーコードやQRコードをかざして出庫手続きをおこないます。

「クルマが入庫するとき、入口などに設置されたカメラがナンバーを読み取り、記録します。出庫の手続きでナンバーを入力すると、該当するクルマが表示される仕組みです。同じナンバーが複数ある場合はディスプレイに候補を複数表示し、利用者に選んでもらう仕組みになっています」

 その際に利用者が入力するのはナンバーの数字の部分だけですが、実際には「品川」「練馬」といった地名など、ナンバープレートの情報はすべて記録しており、その認識精度は社内基準で「99.99%」とのことです。

「スマートパークの開発にあたっては既存の画像認識システムの利用を考えましたが、その精度は97%から98%で十分ではありませんでした。そこで社内で開発することとして、試行錯誤の結果、実用に耐える高い認識精度を実現することができました」

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2件のコメント

  1. 以前 広島県尾道市にあるイオン尾道店にあるものを利用した時、30分以内なのに「今回無料+未清算分14万円」って表示されたことがあります。
    近くのカメラ屋さんに週一で行っていたのですが、その際にイオンの敷地に入らないまでも入口カメラの前まで行ってバックしてカメラ屋の駐車場に入っていることがありましたが、確か2週間分くらいだったと思います。 入るらしいとカメラは判断し、出ていないのでその2週間はいた事にカウントしていたようですが、訳が分からず即駐車場の会社に連絡するものの、翌週もイオン利用時に過去の誤履歴が消去されておらず、散々でした。 
    しっかりとした運用をして欲しいものです。

  2. 満空表示のできない駐車場なんて要らない

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