ホンダ 11代目新型「シビックRS」は伝統の「RS」を継承!? 専用モード搭載した最新RSの特徴は?
タイでホンダ新型「シビック」のRSグレードが発表されましたが、シビックのRSグレードといえば初代にも設定された歴史のあるグレードです。初代シビックの頃のRSグレードは、どんなクルマだったのでしょうか。
RS専用バッジでスポーティさを強調
2021年8月6日、ホンダのタイ法人は11代目となる新型「シビック」をオンラインで発表しました。
2021年8月5日に発表された日本仕様の新型シビック(日本での発売は9月3日)と比較すると、ハッチバックのみの日本仕様に対してセダンのみのタイ仕様とボディタイプが異なるほか、タイの新型シビックにはスポーティグレードとして「RS」が設定されます。
シビックのRSグレードといえば、初代モデルにも設定のあった歴史のあるグレードといえますが、初代シビックのRSグレードはどんなモデルだったのでしょうか。
1972年に登場した初代シビックは、世界に先駆けてアメリカのマスキー法(1970年大気浄化法改正法)をクリアした1.5リッターCVCCエンジン搭載車(1973年発売)の存在で知られています。
そのCVCCエンジン搭載車登場後の1974年に発売されたのが、高性能モデルとなる初代シビックのRSグレードです。
CVCCを用いない1.2リッターSOHCエンジンを搭載し、CV型ツインキャブレターを装着。最高出力は76馬力を発揮しました。組み合わされるトランスミッションは5速MTのみの設定です。
欧州仕様に準ずる足回りや13インチタイヤの採用、それにともなうフェンダーアーチの拡大がおこなわれたほか、内装もウッドステアリングやウッドシフトノブ、スポーツシートの装備などでスポーティ感のある仕上がりとなります。
フロントグリルやインパネにはRSの専用バッジが奢られ、特別なモデルであることを示していました。
その後、排ガス規制強化から初代シビックのRSグレードは1年に満たない販売期間で姿を消します。後継グレードとして「RSL」が登場しましたが、エンジンはCVCCエンジンに変更されていました。
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タイで登場したRSグレードの11代目新型シビックは、エンジンは通常グレードと同様(1.5リッターターボ)ですが、ドライブモードとして通常の「ECONモード」「ノーマルモード」に加え、RS専用の「スポーツモード」を設定。
さらにRSバッジ付きのフロントグリルや、ブラックのドアハンドル・シャークフィン・17インチアルミホイール、レッドステッチの内装などの専用装備でスポーティ感を演出します。
ブラックパーツが効果的に配されて精悍な雰囲気となったRSグレードに準ずる仕様が、日本の新型シビックにも今後追加設定されていくのか、注目されます。
それではここでクイズです。
2021年8月現在、日本で販売されるホンダの現行新車ラインナップにおいて、RSグレードを設定する車種は次のうちどれでしょうか。
【1】フィット
【2】ジェイド
【3】N-ONE
【4】ヴェゼル
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正解は【3】のN-ONEです。
N-ONEは、初代が販売されていた2017年のマイナーチェンジ(12月21日発表)でRSグレードを設定。
2020年の2代目へのフルモデルチェンジ(11月19日発表)でもRSグレードが継続され、さらにこれまで2ペダルモデルのみだったN-ONEとして初めてMT仕様(6速MT)を設定。
FFターボ×6速MTの組み合わせは軽自動車の歴史としても初だといいます。
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