原因はオリンピックとコロナ禍!? いま都内の駐車場料金に異変が起きている理由とは
宅配便の需要増や建設工事増も大きな原因
ところが平置き式の駐車場では、状況が大きく異なります。
荷物を積み下ろす必要のある宅配便のクルマ、機材や資材を車内に保管して必要に応じて使う建設関係のクルマは、そうした用途ゆえ、機械式立体駐車場の利用は困難です。
コロナ禍で宅配便の需要は大きく伸び、ヤマト運輸の「宅急便」の2020年度の取扱個数は、対前年比116.5%の約20億9700万個、佐川急便の「飛脚宅配便」は同107.2%の約13億7000万個と絶好調です。
また現在、東京2020オリンピック・パラリンピック関係の繁忙期明けを待っていた建設工事が都心部各所で立ち上がっています。平置き式駐車場のうち、立地に恵まれたところは、そうした利用客に向けてかなり強気の料金を打ち出しているのです。
ときには平置き式駐車場に30分以上止めたら、目の前の機械式立体駐車場の24時間料金を上回ってしまうというケースもありうるほどです。
都心部にクルマで出かけるときは、「駐車料金の安い機械式立体駐車場が存在する」「1.55m以下ならとくに安くなる」「平置き式駐車場にはとてつもなく高いところがある」ということを念頭に駐車場を探すといいでしょう。
なお時間貸しの駐車場を利用する際に注意したいのが、「最大料金」の表記です。最大料金の設定時間は「12時間」や「24時間」が一般的ですが、なかには「3時間」といったところもあります。
またたとえば22時から6時などの夜間にのみ適用される最大料金を大きく表記するなど、あえて紛らわしさを狙っているような例も見受けられます。
はじめて利用する時間貸し駐車場では、料金表示の内容をしっかり確認し、入庫するようにしましょう。
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