突然の冠水でピンチ!水深何cmまで車のドアは開く? 非常時の対応策とは

アンダーパスに要注意! 冠水で走行不能に

 冠水した場所にクルマで進入した状況をJAFでは、スロープ上の道路を使って深い水たまりに突入する実験としておこなっています。

 セダンで実験をおこなった場合では、フロントバンパー上端が浸かるぐらいの水深30cmでは時速10km/hであれば走行できましたが、フロントガラスの下あたりまで水に浸かる水深60cmではエンジンが停まって走行できなくなってしまうことが分かっています。

 車高の高いSUVで実験した場合でも、水深60cmでは走行することができましたが、速度を10km/hから30km/hに上げると、水しぶきがエンジンルームに侵入して走行不能になったようです。

JAFによる冠水テストの様子
JAFによる冠水テストの様子

 通常、クルマのエンジンは取り込んだ空気をガソリンと混合して圧縮、燃焼させることでピストンを動かします。

 ですが、この実験結果からも分かるように、水は空気と違って圧縮することができないため、エンジンルームの部分に水が混入してしまうことで、エンジンが停止し、さらにエンジン内部に深刻なダメージを与えてしまう恐れがあります。

 さらに、エンジンルームには電装系も集中しており、水が侵入することで誤作動が発生したり、回線のショートを引き起こすなど大変危険な状態になります。

※ ※ ※

 多少の雨でもクルマなら大丈夫、と油断することは危険です。

 とくにこれからの季節は集中豪雨が多発することから、大雨の中を走行するリスクを十分認識し、万が一の時にも落ち着いて対応するようにしましょう。

【画像】アッ! 冠水でクルマが停まる!? 事前に注意すべきことを写真で見る(16枚)

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー