住友ゴムは、DUNLOP（ダンロップ）ブランドの新SUV用スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX SJ8＋（ウインターマックスSJ8プラス）を8月1日から順次発売します。サイズは15インチから22インチ、40シリーズから80シリーズまで全54サイズ、価格はオープンです。

　新ウインターマックスSJ8＋は、ダンロップ史上最高の氷上性能を実現したスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 03（ウインターマックス03）」に採用した「ナノ凹凸ゴム」を、SUV用スタッドレスであるウインターマックスSJ8のパターンと組み合わせることで、氷上性能を大幅に向上させています。つまり、パターンは従来のまま、ゴムのみ変更しています。

　ナノ凹凸ゴムの柔らかな凹凸構造の突起部分が起点となり、タイヤと路面との間の滑りの原因である水膜を素早く押し出すことで、除水から密着へ瞬時に移行、従来品のウインターマックスSJ8に比べて1.5倍から2倍も除水スピードを早めています。
　
　このことにより、柔軟性に優れたナノ凹凸ゴムが隙間なく氷に密着。氷に触れる面を最大化することで強い密着力を引き出し、その結果、20km／hから0km／hまでの制動距離は新ウインターマックスSJ8＋は15.5m、従来型ウインターマックスSJ8は17.7mと、氷上ブレーキ性能はじつに14％も向上しています（225／65R17 102Qサイズでテスト）。

　同様に、横方向のグリップ力である氷上コーナリング性能も従来型に比べて11％向上しているのが特徴です。

　また高密度のナノ凹凸ゴムに含まれる「MAXXグリップトリガー」は、水と反応して溶ける性質を持っており、摩耗しても繰り返し凹凸構造が出現するため、溝が減っても安心して使用することが可能で、ロングライフを実現しています。さらにゴムと軟化剤の二面性を持つ「液状ファルネセンゴム」を採用することで、低温下での密着とゴムの柔らかさを実現。しなやかさが続くため時間が経っても氷上性能が低下しにくくなります。つまりロングライフ性能と効き持ち性能を両立しているのが特徴となります。

　従来品ウインターマックスSJ8からさらに16サイズ追加した全54サイズと幅広いラインナップでの展開となります。265／55R20 113Qのみ2021年9月発売予定で、ほかサイズは同年8月に発売されます。また従来のSJ8は併売されず、順次新ウインターマックスSJ8＋に切り替わっていきます。