トヨタ「86」海外でなんて呼ばれている? 日本は独特!? 数字の車名の読み方は?
トヨタのスポーツカー「86」がフルモデルチェンジして2代目モデル「GR86」が登場します。日本では「ハチロク」と呼ばれていますが、海外では一体何と呼ばれているのでしょうか。
「86」は「ハチロク」か「ハチジュウロク」か?
トヨタのFRスポーツカー「86(ハチロク)」の新型モデルがフルモデルチェンジし、2021年秋頃に「GR86」として発売される予定です。
日本では「ハチロク」と呼ばれていますが、海外では一体何と呼ばれているのでしょうか。
初代86は2014年に登場。トヨタとスバルの共同開発で誕生したスポーツカーで、スバルでは「BRZ」として販売されています。
86という車名は、1983年代に発売され、人気自動車漫画「頭文字D(イニシャルD)」に登場したことでも知られる4代目「カローラレビン/スプリンタートレノ 」の型式である「AE86型」に由来しています。
トヨタは初代86について、「AE86型カローラレビン/スプリンタートレノ(通称:ハチロク)のように、お客さまに愛され、育てていただきたいという想いから命名した」と車名に込めた意味を説明しています。
日本では86として販売された初代モデルですが、欧州などでは「GT86」として販売。北米では、当初「サイオン」ブランドのモデルとして「FR-S」という車名で販売されていましたが、サイオンが廃止されたあと、トヨタブランドから86として販売されました。
日本でも海外でも86という車名は変わりませんが、海外での86は現地で何と呼ばれているのでしょうか。
英語での86は「eighty six(エイティ・シックス)」、フランス語では「quatre-vingt-six(キャトル・ヴァン・スィス)」と呼ばれています。
どちらも数字の86(ハチジュウロク)の英語・フランス語読みで、海外では「ハチジュウロク」を現地の言葉でそのまま読んでいるケースが多いようです。
一方、中国で86は「パー・リュウ」と呼ばれており、日本と同じく「ハチ」「ロク」と数字を区切って読みます。
なお、新型となる2代目は、「GRスープラ」「GRヤリス」に次ぐGRブランド第3弾として、日本でも海外でも「GR86」という車名になります。
86のほかにも数字が車名になっている国産車としてホンダ「S660」がありますが、「エス・ロク・ロク・マル」とアルファベットと数字をそれぞれ区切っています。
輸入車でもBMW「320i(サン・ニー・マル・アイ)」、プジョー「208(ニー・マル・ハチ)」といったモデルでは、数字を区切って読むとともに、「0」は「ゼロ」ではなく「マル」と読むなど、日本人は独特の方式で数字の車名を呼んでいるのです。
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近年のマツダは日本名の車名を廃止し、世界で用いられている数字の車名に変更しています。
「デミオ」は「マツダ2」、「アクセラ」は「マツダ3」、「アテンザ」は「マツダ6」へと変更されましたが、マツダの場合はグローバルでの車名と同じく「マツダ・ツー」「マツダ・スリー」「マツダ・シックス」と呼びます。
SUVの「CXシリーズ」についても、「CX-5(シー・エックス・ファイブ)」や「CX-30(シー・エックス・サーティ)」と数字はそのまま英語読みしています。
なお、「ロードスター」は海外では「MX-5」という車名で販売されており、米国では「MX-5 MIATA(ミアータ)」という名称で販売され、ファンからミアータとして親しまれています。
しかしマツダは、「ロードスターは国内の愛称で、マツダの財産ともいえるモデルなので海外名に統一しない」と説明。そのため、日本でロードスターが「エム・エックス・ファイブ」と呼ばれることはないようです。
エイティシックス(ニチャニチャ
ジャガーノートなん?
マイカーの車種名や型式名の由来や表す意味をじっくり調べてみるのもまた一興かと思います。
因みに、旧ソ連の車は型式名が4桁か5桁の数字だけ、軍用車両マニアの間で有名なUAZ2206の型式名の「2206」、走る化石ことラーダ・ニーヴァ(型式名:2121)の由来を以前調べてみたものの、結局真相は解らずじまい。
なんで欧州車の名前は記号や数字ばかりなのか
の掘り下げがほしいところ