なぜ4灯式ライト減少? かつては「ハイエース&ハコスカ」に採用も 近年見かけない理由とは
最近のクルマはスタイリッシュなデザインのヘッドライトが多くなっています。しかし、ひと昔前では丸形や角形の4灯式ヘッドライトを採用するクルマも見かけましたが、なぜ最近では減っているのでしょうか。
かつて憧れた? 4灯式ヘッドライト減少の理由とは?
その昔、採用されるケースが多かった4灯ヘッドライトですが、最近のクルマでは採用されなくなってきています。
どのようにして4灯式ヘッドライトは生まれ、なぜ減っていっているのでしょうか。
クルマは、見た目によってそれぞれ印象が変わってきますが、なかでもクルマの顔の印象を決めるのに大きな要素をもたらすのがヘッドライトです。
今ではさまざまな形が多く見受けられますが、その昔は、丸か四角か、2灯か4灯かといった選択肢しかありませんでした。
なかでも、4灯式ヘッドライトはカッコいいクルマの代名詞といってもいいほど、憧れの存在だった時代もありました。
例えば“ダルマ”の愛称で親しまれたのトヨタ初代「セリカ」や“ハコスカ”としておなじみの日産3代目「スカイライン」は、丸い4灯式のヘッドライトが搭載されていました。
また、アメ車風のフロントフェイスが人気だった三菱「ギャランΛ(ラムダ)」や、ラグジュアリーなクーペのトヨタ「セリカXX」などは、角形の4灯式ヘッドライトが魅力的といえます。
ほかにも、マツダ「ルーチェ」やトヨタ「ハイエース」など、縦に2灯並べられたレイアウトの4灯式ヘッドライトもありました。
ところが、こうした4灯式ヘッドライトは徐々に姿を消していき、現在では少数派となってしまっています。では、なぜ4灯式ヘッドライトは姿を消していくことになったのでしょうか。
ヘッドライトなどの自動車用電装品を製造する、市光工業株式会社の担当者は、以下のように話します。
「4灯式ヘッドライトが減ってしまったのは、デザイン上の理由が大きいのではないでしょうか。
近年はLEDが主流となってきているため、ヘッドライト自体のデザインの自由度が高まります。
昔のシールドビームや、ハロゲンライトでは、ヘッドライトの中身までは見ることができませんでした。
ところが、LEDになると、光源の配置や見せ方などヘッドライトそのもののデザインをすることが可能となりました。
そのため、現在は自動車メーカーのデザイナーと一緒にヘッドライトのデザインをおこなっています。
ヘッドライトがカッコいいと、クルマがカッコよくなり、売れ行きにも影響するからです」
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確かに、ここ最近の自動車販売ランキングを見ていると、「目ヂカラ」のあるクルマの人気が高くなっているといえます。
私は角目4灯が好きだな。
最内にフォグがあって、ロー・ハイという6連角目がメッチャ好きだった