なぜクルマのホイールは「シルバー系」が多い? ボディカラー多彩も足元は地味な訳
クルマの足元の印象を決めるホイール。最近では、光沢のあるものや、黒みがかったものなど種類が増えています。しかし、それでもシルバー系を基本としていることには変わりません。なぜクルマのホイールにはシルバー系が多いのでしょうか。
ボディカラーはさまざま! しかしホイールはシルバー系が主流
クルマのボディカラーについて、高級車はブラック、コンパクトカーではビビッドなカラーが人気だったりと、車種や時代によってもさまざまです。
その一方、ホイールについてはボディカラーほどバリエーションがなく、シルバー系がほとんどを占めているのはなぜなのでしょうか。
日本でもっとも売れているコンパクトカー、トヨタ「ヤリス」にはベーシックなホワイトやビビッドなレッド、シックなブラックなど、2トーンカラーを含めれば、全15色ものボディカラーが用意されています。
その一方、足元に目を移すと、ホイールはアルミ、スチール(ホイールカバー)ともにボディカラーにかかわらずシルバー系のカラーのみとなっています。
ほかのクルマでも状況は同じで、ホイールについてはボディカラーほどバリエーションがなく、シルバー系がほとんどを占めています。
そもそもホイールとはタイヤと共に車体を支え、エンジンの駆動力を地面伝達するというクルマのなかでも重要な部品です。
ホイールには高い剛性と軽量性という相反する機能を求められることで、現在はアルミホイールが主流となっており、カラーはシルバー系が多く見受けられます。では、なぜホイールの色はシルバー系が多いのでしょうか。
その理由について、カー用品専門店のタイヤ&ホイール担当者は以下のように話します。
「ホイールにシルバー系のカラーが多いのは、素材となるアルミやスチールにシルバーカラーが多いことが理由のひとつといえます。
とくに、アルミホイールは塗装が不要になる分、コストを下げられるという面もありますが、素材を磨き上げることで金属がもつ美しさを引き出すことができます。
シルバーは無難な色なので、どんなボディカラーにも違和感なくマッチすることも大きいでしょう。
また、最近は20インチといった大径のホイールも増えていることもあり、縁石などで擦ってしまうことも少なくありません。
そんなときでもシルバーならほかの色に比べて傷が目立ちにくいのもメリットです」
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アルミホイールは、スチールに比べて軽量に仕上げられるうえに、デザインの自由度も高いなどのメリットが多いことに加えて、コスト面によってアルミの素材の色をそのまま生かしたものが多いようです。
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