ランボルギーニで日本海北上! グランドツーリングとして使える「ウルス」の資質【ウルス旅第3回】
ランボルギーニのSUV「ウルス」で日本縦断するプロジェクト「UNLOCK ANY ROAD JAPAN」。秋田から青森を担当した西川淳氏のレポート。
「ウルス」で見知らぬ土地、秋田へ
筆者は京都在住だ。なので、ランボルギーニ「ウルス」の全国ツアー「UNLOCK ANY ROAD」があるから参加しないかと誘われたとき、土地勘のある京都周辺を走ってもらえないか、と頼まれた。
そんなの嫌だ! どうせ走るなら、知らない道を走りたい。それこそ自分にとってのUNLOCK ANY ROADではないか。ところが大体のルートを聞いてみると、大体走ったことのある道ばかり。そりゃそうだ、この30年間、国内外を問わずクルマばかりに乗る生活を続けてきたのだから。
それでも計画ルートを丁寧に追ってみれば一か所だけ、個人的な未体験ゾーンがあった。それが今回、筆者が担当した秋田から青森の日本海ルートだ。
もうひとつ、気づく。日本の県庁所在地で通過でもなんでもいいから経験したことのない場所が秋田県秋田市だったのだ。これで県庁所在地は曲がりなりにも制覇したことになる。素晴らしい。もうこれだけで遥々京都から新幹線で秋田までやってきた甲斐があったというものだ。
否、県庁所在地も日本海ルートも副産物に過ぎない。メインディッシュはウルスと共に過ごす2日間である。
初日、秋田駅を出発。てっきり男鹿半島でも目指すのかと思ったら、八郎潟だった。桜が目当てか? 生憎、今年の咲きは早い。かろうじて八重桜が残っており、満開の菜の花と緑を交えた桃と黄の美しいコントラストを見せている。イエローとブルーのウルスがよく映える。
八郎潟の干拓地、大潟村を走るのも初めてだ。なんでもその昔は琵琶湖に次ぐ巨大な湖だったらしい。第二次世界大戦後にオランダとの“戦後賠償”の取引に使われた感もあって、結果的には必要な事業だったのかどうか、判断の分かれるところだろう。それはともかく、桜の時期(4月下旬)にくればきっと最高だったに違いない。全長11kmのほぼ直線路(県道298号線)に四千本近くの桜が植わっている。菜の花や黒松とのコントラストはさぞかし見ものだったことだろう(このウルスツアーも逆回りなら桜を見られたかもしれない!)。
●いつまでも眺めていたい群青の海
能代から五能線沿いの国道101号を北上する。八森、岩舘を過ぎれば青森県で、そこから大間越、白神、松神、十二湖、岩崎とシーサイドドライブを満喫する。適度に曲がりくねった海岸線をウルスは心地よいエグゾーストノートをたなびかせつつ走り抜けた。
曇りがちだった空も次第に晴れ間が増えてきた。海なし県(奈良)出身者は海と見ればたとえ真っ黒でも感動するものなのに、ここの海は見事に透明で、しかもすぐに深くなっているらしく色が素晴らしく群青だ。1日中でも眺めていたい。
不老ふ死温泉でランチタイム。海岸に荒屋があって、その向こうに露天があるという。時間があれば入るのに! ランチか風呂か、腹ごしらえに負けた。深浦もまたマグロの水揚げがあって、大間ほど有名じゃないぶん、地元でも美味しいマグロがいただける。
説明と画像が違うのが、2枚ある。「岩木山神社」でも参拝したかもしれないが、弘前市の禅林街にある「最勝院」でも参拝したと思われる。というのは、「岩木山神社」の社殿の前には、車で行くことができない。また、五重塔が、岩木山神社にない。だから、弘前市の「最勝院」という寺でも、撮影をしているはず。