全国で怪しい車の検査実施! 国や警察が不正改造排除を強化! 強化月間には何があるのか

国土交通省は、2021年6月を「不正改造車を排除する運動』の強化月間と定めるとともに街頭検査や啓発活動をおこなっていくと発表しました。

乗用車は何が不正改造になる? 細かく決められた内容を見る!

 前述した不正改造の主な事例は乗用車と貨物車に共通した部分でしたが、乗用車だけに該当するものにはどのようなものなのが挙げられるのでしょうか。

どのような項目が不正改造になるのか? 主な不正改造の事例(出典:国土交通省)
どのような項目が不正改造になるのか? 主な不正改造の事例(出典:国土交通省)

 乗用車の外観部分では、ひとつめに「基準外のウイング」が挙げられます。

 保安基準18条では、「側方への翼形状をしていないこと」、「確実に取り付けられていること」、「鋭い突起がないこと」、「最外側、最後端とならないこと」などが定められています。

 ドレスアップの定番ともなるマフラーにおいて、基本的にガソリン車/ディーゼル車では触媒装置と騒音基準に適合する消音機がついていなければなりません。

 サスペンションについても、保安基準18条にて切断などによりばねの一部または全部を除去してはいけないという規定があります。

 また、さまざまな種類がある灯火類では細かく基準が設けられており、車幅灯や方向指示器(ウインカー)などの灯火類については色の指定があります。

 車幅灯は白(平成17年12月31日以前に製造されたクルマなど一部の事例を省く)、番号灯(ナンバー灯)も白、後退灯も白、尾灯(テールランプ)は赤、制動灯(ブレーキランプ)も赤、後部反射板も赤です。

 ただし、方向指示器だけは、オレンジ色であることに加え、毎分60回以上120回以下で点滅しなくてはなりません。

 このように、さまざまな基準が存在しますが、ドレスアップやカスタムをしないユーザーにおいても、ライト類の球切れなどを指摘される可能性もあります。

 すべてのドライバーには、走行距離や運行状態などから判断した適切な時期に灯火類や清掃装置などを日常的に点検しなければいけないため、出かける前には必ず確認するようにしましょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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