10年後 BMWの半分以上はEVになる!? まもなく登場する「iX」「i4」ってどんなクルマ?
2030年にはBMWグループの売上高の50%以上がフルEVになる
電動モデルであるiXやi4に搭載するための第5世代高電圧バッテリー、およびバッテリーモジュールの生産をおこなうディンゴルフィン工場は、今後のBMWのEV戦略を担う重要な拠点となる。そのため、2020年から2022年の間だけで5億ユーロ(日本円で約665億円)以上もの投資をするという。

BMWグループでは、すでにグローバルな生産ネットワークが世界規模で確立されている。BMWとMINIのすべてのEVに必要な高電圧バッテリー、およびバッテリーコンポーネントは、ドイツ国内のディンゴルフィン、ライプツィヒ、レーゲンスブルクにある自社のバッテリー工場、さらに米国スパルタンバーグ、そして中国の瀋陽にある工場で生産される。またタイでは現地の企業と協力し、ラヨーン工場で高電圧バッテリーの生産を現地化している。
これらの生産ネットワークの増強は、いまから4年後の2025年までに、BMWグループのフルEVの販売を、年間平均で50%以上増加させる計画に基づくものだ。
これは昨年2020年におけるEV販売台数の10倍以上という数字になる。また市場予測によれば、BMWグループは2030年に全世界の売上高の少なくとも50%以上がフルEVになると見込んでいるという。
今後10年で、BMWグループは約1000万台のEVを販売する予定だ。
2021年末までに販売されるBMWグループのフルEVは、まもなく登場するSUVタイプのi4、そしてDセグメントセダンタイプのiXのほか、すでに2013年から市場で販売されている「i3」、SAVであるX3の電動モデル「iX3」、そして「MINIクーパーSE」の5モデルがあるが、EVシフトをさらに加速させるために、プレミアムコンパクトブランドのMINIを完全電気自動車ブランドにすると2021年3月に発表している。
これは、いまから4年後の2025年に、内燃機関モデルとしては最後のニューモデルを導入、それ以降はフルEVのみを販売する予定で、これにより、2027年までにはすべてのMINIモデルの50%以上がEVとなり、2030年代初頭にはMINIブランド全体で完全EV化を果たし、世界のあらゆる地域に拠点を持つグローバルブランドとしての地位を維持していくとしている。
Writer: VAGUE編集部
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