ホンダは王者奪還なるか? SUV戦国時代! 新型「ヴェゼル」登場で競合車に影響はあるのか

過去に4度のSUV販売No.1を獲得しているホンダ「ヴェゼル」。2021年4月23日には、2代目となる新型ヴェゼルが発売されました。その後、発売から1か月が経過した段階で約3万2000台を受注して好調な売れ行きですが、ライバルに影響は出てくるのでしょうか。

新型ヴェゼルが好調! ライバルに影響はある?

 ホンダが2021年4月23日に発売した新型「ヴェゼル」の好調が伝えられています。
 
 昨今では、各社からさまざまなコンパクトSUVが出ていますがそれらのライバルに影響は出てくるのでしょうか。

スタイリッシュなデザインとなった新型「ヴェゼル」(画像はガソリン車)
スタイリッシュなデザインとなった新型「ヴェゼル」(画像はガソリン車)

 新型ヴェゼルは、発売から1か月が経過した段階で約3万2000台を受注(2021年5月24日現在)。これは1か月あたり5000台に設定された販売計画の6か月分に相当するものです。

 発売開始直後に販売計画を大きく上回る注文を受けるのは新車では一般的なことですが、3万2000台という台数は多いといっていいでしょう。

 同時に公開された初期受注データをみると、ガソリンとハイブリッドの比率は7対93。

 ハイブリッドをメインとしたグレード構成(ガソリン車はベーシックタイプの1グレードしかない)とはいえ、ここまでハイブリッド比率が高いとは驚くしかありません。

 ちなみに人気ナンバーワングレードは「e:HEV Z」で全体の76%とこれも集中しているのが分かります。以下「e:HEV PLaY」が12%、「G」が7%、そして「e:HEV X」が5%と続きます。

 ところで、そんなヴェゼルの好調は、同車が属するBセグメントクロスオーバーSUVのマーケットにどんな影響を与えるのでしょうか。

 このクラスでは、トヨタ「ヤリスクロス」、「C-HR」、日産「キックス」、マツダ「CX-3」、「CX-30」などがライバルといっていいでしょう。

 結論からいえば、新型ヴェゼルの人気はそれらライバルに与える影響はほぼ考えられません。

 理由はふたつあり、ひとつはヴェゼルが従来から人気車種だということです。

 2013年にデビューした初代モデルは2014年、2015年、2016年、そして2019年には“その年に日本でもっと売れたSUV”の座に輝きました。

 つまり、もともと市場で大きな存在感があり、“売れている状態は従来から変わらない”と判断できるのです。

 もうひとつは、コンパクトSUVのマーケットが成長し続けていることです。

 もし市場規模が縮小しているジャンルのなかで人気車種が登場すれば、ライバルは大きな影響を受けるでしょう。

 しかし、コンパクトSUVの市場規模は日本でも驚くほどの勢いで拡大を続けています。だから新型ヴェゼルがたくさん売れても、“パイを奪う”ということにはならないと考えられます。

 ただし、“あるクルマ”のマーケットは奪ってしまうかもしれません。それはライバルではなく同門となる、ホンダのコンパクトカー「フィット」です。

 従来型フィットからの買い替えや上級モデルから移行するダウンサイジングユーザー、そして軽自動車から上級移行するユーザーは、本来であればホンダのコンパクトカーとしてハッチバックのフィットを求める潜在的な顧客です。

 しかし、SUVのヴェゼルを選択する人が増えれば、フィットの販売台数にヴェゼルの販売台数が加わるのではなく、ヴェゼルが人気を得た分だけフィットの販売台数が減ってしまうという理屈です。

 ただし、これは世界的な傾向。実は日本だけでなくグローバルでみてもフィット(地域によっては海外名「ジャズ」)よりも、ヴェゼル(海外名「HR-V」)のほうが販売台数は多いのです。

 また、コンパクトカーにおけるクロスオーバーSUV比率が4割を超える欧州では、メーカーを問わずSUVの販売台数が増えるにしたがってコンベンショナルなハッチバックが減っているという現象が見られます。

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