ド派手で超目立つトヨタ「シエナ」誕生! 初代「エスティマ」から26年で世代交代?
米・ロサンゼルスで、オレンジと青のカラーに彩られたトヨタ「シエナ」が誕生しました。このシエナは同色でペイントされたトヨタ「プレビア(日本名:エスティマ)」の代わりに導入されるといいますが、どのようなクルマなのでしょうか。
オレンジと青のカラーが施されたトヨタ「シエナ」の正体は?
米・ロサンゼルスの公共図書館(LAPL)は、市内73の図書館で、地域社会への奉仕活動や屋外プログラム、資料の配送などに使用していた1994年製のトヨタ「プレビア(日本名:エスティマ)」を退役させ、新型「シエナ」(2021年モデル)を導入します。
このプレビアは、南カリフォルニアトヨタ販売店協会が26年以上前に図書館に寄贈したものですが、長年使用したことからアップグレードの時期が来ていました。
ハイブリッド車であるシエナは、クラス最高水準の低燃費を実現しており、図書館がより効率的に地域社会に貢献することが可能になるとともに、手を使わずにドアを開閉できるキックセンサーや、6:4分割でワンタッチ格納できる3列目シートを装備しており、本の積み込みや運搬がこれまで以上に便利になります。
同図書館では、生まれたばかり赤ちゃんを持つ親に読書キットを届ける「Read Baby Read」など、青少年向けの識字教育プログラムを実施するためにクルマを活用しているといいます。
また、2021年後半には、図書館のスタッフがロサンゼルスのさまざまな地域を訪れ、子どもたちや10代の若者を対象とした屋外プログラムを開催することが予定されており、そこでも新型シエナが活躍するようです。
ロサンゼルス公共図書館関係者は「1994年に購入したプレビアは、近隣の図書館との間で何千キロもの距離を移動し、コミュニティに貢献してきました。
新しいシエナはプレビアよりも安全で燃費が良いので、図書館にとってサービスを拡大できることに感謝しています」
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もともとエスティマは、北米市場に投入することを念頭にして誕生したミドルサイズミニバンで、1990年にプレビアとして北米で発売されました。
北米から約2か月遅れの同年5月に日本でもエスティマを発売。スタイリッシュなワンモーションフォルムに車体中央の床下にエンジンを配したミッドシップレイアウトを採用し、「天才タマゴ」というキャッチコピーが付けられ、一世を風靡します。
北米では1世代で終了となりましたが、日本では2000年に2代目へとフルモデルチェンジし、ミニバンとしては日本初のハイブリッド車「エスティマハイブリッド」が登場しました。
2006年に3代目が登場しましたが、トヨタの高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」の台頭などにより苦戦を強いられることになり、2019年10月に惜しまれつつ生産終了しました。
一方、北米や韓国などで販売されるシエナは、1997年に初代モデルがデビュー。「カムリ」と同じプラットフォームを採用したFFのミニバンです。
現行モデルは2020年にフルモデルチェンジした4代目で、この世代からハイブリッド専用車となりました。
シエナのボディサイズ(LEグレード)は、全長5174mm×全幅1994mm×全高1740mmと、全長4950mmのアルファードよりもひと回り大きいサイズとなっています。
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