不評だったデザインを一新! マイナーチェンジでカッコよくなった車5選
マイナーチェンジで大きく変わった現行モデルの2台とは?
●レクサス「CT200h」
現在、レクサスのエントリーモデルとして販売されている5ドアハッチバックの「CT200h」は2011年に発売され、すでに発売から10年を経たロングセラー車です。
CT200hはハイブリッドのみのプレミアムコンパクトというコンセプトで、パワートレインや主要なコンポーネントは3代目「プリウス」などと共有していますが、内装や走りの質感はレクサスならではの上質さが優先されました。
そして、発売から3年後の2014年のマイナーチェンジでは、フロントフェイスを一新。
当初はフロントグリルが上下2段に別れたデザインでしたが、現在のレクサス車のデザインコンセプトである「スピンドルグリル」が適用され、プレミアム感を増しつつシャープな印象となりました。
さらに2017年にはスピンドルグリルの一部意匠変更がおこなわれ、より質感を高めるアップデートを実施するとともに、先進安全技術も搭載されて現在に至ります。
前述のとおりCT200hは10年のロングセラーであり、今後の去就が注目されています。
●三菱「ミラージュ」
1978年に三菱初のFF車として初代「ミラージュ」が誕生。コンパクトながら張りのあるスタイリッシュなの2BOXボディでたちまち人気車となります。
そして、1982年のマイナーチェンジ時に、クラス初のターボエンジンで1.4リッターから105馬力(グロス)のパワーを発揮する「ミラージュIIターボ」を発売すると、同クラスの馬力競争の発端となった記念すべきモデルでした。
その後もミラージュはスポーティなイメージを重視したハッチバック/コンパクトセダンとして代を重ねますが、2000年に5代目をもって生産を終了して系譜が途絶えてしまいます。
しかし、2012年にタイで生産されるグローバルコンパクトカーとしてミラージュが復活。5代目までのスポーティ路線ではなくベーシックカーへと変貌し、低燃費かつ日本での価格も99万8000円(消費税5%込)という低価格が大いに話題となりました。
6代目ミラージュは2015年にバンパーとグリルによる小規模なフロントフェイスの変更がありましたが、大きな改良がないまま販売が継続され、存続が危惧されていました。
ところが、2020年に先進安全技術の搭載とともにフロントフェイスを一新。三菱のデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」が導入されて精悍な印象へと変わりました。
この変更は2019年にタイ仕様で先行導入されたものでしたが、国内でのミラージュの延命が図られたことになります。
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マイナーチェンジでフロントフェイスを含め、デザインが一新されたクルマはほかにも数多く存在します。近年で話題となったのは現行モデルの4代目プリウスで、前後デザインが変わって販売台数の回復に成功しました。
クルマのデザインは販売を左右するもっとも重要な要素のひとつであることから、各メーカーとも優秀なデザイナーを雇い、多くのプロセスと時間をかけて最終決定されています。
しかし、かならずしもユーザーから高評価が得られるとは限らず、マイナーチェンジでデザインの変更がおこなわれる事態となるなど、デザインの難しさが垣間見えるのではないでしょうか。
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