最低350万円! トヨタ「アルファード」購入者はお金持ち? 重要視するのは価格より残価率の理由

2020年ならび2020年度でもっとも売れたミニバンはトヨタ「アルファード」です。エントリー価格が350万円以上と高価格帯にも関わらず、売れた背景にはどのような理由があるのでしょうか。

アルファードで重要視するのは残価率?

 2020年度でもっとも売れたミニバンはトヨタ「アルファード」ですが、国産車としては300万円台半ばから設定されていることもあり、国産高級ミニバンの代表格といわれています。
 
 価格帯が上がれば機能や装備が豪華になっていき、富裕層やVIP送迎からは一定のグレード以上が好まれると考えられます。
 
 では、国産高級ミニバンのエントリーモデルは、どのようなユーザーが購入するのでしょうか。

2021年5月10日にアルファードの特別仕様車 S“TYPE GOLD II”
2021年5月10日にアルファードの特別仕様車 S“TYPE GOLD II”

 現行アルファードは、トヨタの量販ミニバンでは最上級のクラスとして2015年に3代目モデルが発売。登場後まもなく年間3万台から4万台を販売する人気車種となりました。

 さらに、2018年1月の大規模なマイナーチェンジなどの影響もあり、年間約5万8000台を販売しました。

 その後も順調に販売台数を伸ばしていき、2020年4月以降は全体6位以上を死守した結果、年間9万748台の全体5位を記録しています。

 なお、同時期の上位車種は、1位トヨタ「ヤリス」、2位トヨタ「ライズ」、3位トヨタ「カローラ」、4位ホンダ「フィット」と、エントリーモデルはすべて100万円台からの価格設定です。

 こうした低価格なモデルのなかにランクインしたアルファードですが、多くのユーザーが購入したということは、比較的に価格が安いエントリーモデルが多く売れたとも考えられます。

 アルファードのグレードと価格帯(消費税込み)は、ベースグレード「X(ガソリン車/2WD/8人乗り)」の359万7000円から最上級「HYBRID Executive Lounge S(ハイブリッド車/E-Four/7人乗り)」の775万2000円と415万5000円もの差が存在します。

 この価格差には、主にガソリン車/ハイブリッド車、2WD/4WD(E-Four)などにより分けることが出来ます。

 また、以前まではフロントデザインの違いによって標準仕様とエアロ仕様という分け方もありましたが、2021年現在では「S」が付くグレードがエアロ仕様に該当するデザインを採用しています。

 そうしたなかで、2020年ではどのような販売状況だったのでしょうか。首都圏のトヨタ販売店スタッフは、次のように話します。

「アルファードは、トヨタのラインナップでも上級車種となり、エントリーモデルといえどもさまざまな装備が備わっています。

 また、アルファードを購入する人の大半は、数年後の査定を考えてある程度、上のグレードを検討されます。

 アルファードはトヨタ車のなかでも残価率が高いこともあり、そこを気にされるようで、1年、2年で乗り換える人も少なくありません。

 例えば、購入後3年目での残価率は55%と高い傾向にあります。トヨタではアルファードよりも高い残価率が設定されるモデルもありますが、アルファードは高い部類に入ります。

 また、エントリーモデルを購入される人は少なく、個人ならび法人のお客さまの多くは、ミドル以上のモデルを選ばれています。

 一方で、エントリーモデルを検討される人はよほど予算に限りがある人となり、予算と装備で悩んだ結果、『ノア』や『ヴォクシー』の上級モデルを購入されるケースもあります」

 また、別のトヨタ販売店では次のように話しています。

「最近、アルファードを検討されるお客さまでは、特別仕様車の『S“TYPE GOLDII”』を検討される人を多く見かけます。

 また、ガソリン車とハイブリッド車では、大きな差は無いものの、ハイブリッド車は『プリウス』や『ヤリス』のようにガソリン車と比べてすごく燃費が良いものではないので、ガソリン車を検討される人がある程度いる印象です」

※ ※ ※

 2020年に大きく飛躍したアルファードですが、幅広いユーザーが検討しやすいエントリーモデルではなく、ある程度、上のモデルを選ぶ傾向にあるようです。
 
 例年の販売台数上位には、比較的に手の届きやすい車種が多く見られるなかで、2020年は高級ミニバンとなるアルファードがランクインしました。

 これには、新型コロナ禍というクルマ需要の増加など特殊な状況下という背景がありますが、そのほかにもいくつかの要因が挙げられます。

 ひとつは、クルマを購入する方法として残価設定型が主流となったことで、『憧れのアルファード』が購入しやすくなったというものです。

 もうひとつは、残価設定型が主流となり、乗り換え時の査定を意識する人が増えたことが要因として考えられ、新型コロナ禍が不透明ななかで、ただクルマを購入するのでなく、数年後を見越す人が増えたことも要因といえます。

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3件のコメント

  1. 要するに残クレ古事記が多いってこと。それっぽい運転手の乱暴な運転を見かけたことは何度もある、イメージの悪い車。

  2. 近くのトヨターディーラに、アルファード専門の販売コーナーがあります。県内では唯一の販売店です。どうりで同じ外観なのに、値段が100万円も違うと思ったら、そのような理由だったのですね。ちなみに、近所は、今のオレオレ系でない前のモデルのアルファードに乗ってる家が3軒あります。おそらく、中古で買ったと思いますが、まさかのアルファードが3台というのは、感慨深いです。

  3. 残価が55%なら500万の車でも実際は250万程の車しか買えない人達なのか~。そんなに生活を無理してまで見栄張らないと行けないのかなぁ?少しかわいそうな車に見えて来た。生活苦の中で高いレンタカーがいっぱい走っているようなものだね。

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