なぜ3本指? 「足跡と指3本」の標識に一部では「懐かしい!」 道路に描かれた謎マークとは
道路を歩いていると、足跡マークの「止まれ」という標識は見かけたことがある人も多いと思います。そんななか「足跡と指3本」の標識を写した1枚の写真が、SNSで話題になっています。
香川だけ?ご当地オリジナルのマークがSNSで話題に!
日本にはさまざまな道路標識がありますが、地域によってはご当地ならではの標識があります。
例えば、沖縄県の西表島には「イリオモテヤマネコ注意」と表記されている標識が存在しています。
そんななか、SNSで香川県にしかないとされる道路標識が話題になっていますが、どのような標識なのでしょうか。
投稿したのは、「かもね 香川の歴史(瀬戸海倶楽部)(@setoumibutyo)」さん(以下、かもねさん)。
「子供の時からよく見てたこのマーク。ひさしぶりに見たなあと思っていたらこのマークは香川だけらしい 初めて知った」というツイートとともに、足跡の間に指3つの手のようなマークが描かれた写真が掲載されています。
足跡だけの白い道路標識は見覚えがある人も多いと思いますが、指3本が加わったマークはなかなか目にする機会も少ないといえます。
実はこのマークは、香川県だけに存在する「止まれ」を意味するマークです。
この投稿を見た他県の人からは「見たことがない!」という驚きの反応が寄せられている一方で、香川県出身の人からは懐かしむ声が多く寄せられています。
香川県出身でもある投稿者のかもねさんはこの投稿について、次のように話しています。
「蕎麦屋さんの順番待ちで路上にいたときに目に入りました。
隣いた県外の人に何か懐かしいねと話したら知らなかったので、調べたら香川県だけだったんです」
SNSにて香川県出身者による引用リツイートやリプライを総合すると、この3本指のマークには「3つの約束を確認する」という意味があるようです。
3つの約束とは「わたしは交通ルールを守ります」「手を上げてわたります」「左右をみてわたります」というもので、地域のPTA役員が道路にペイントをして作っているといいます。
香川県の幼稚園や小学校では、「わたしは」「かならず」「とまります!」「右見て、左見て、右を見てGO!」と声を出して習慣にしており、香川県民なら数え歌のようにこのマークの意味を習います。
地域によって「とまります!」のあとの声掛けには違いもあるようで、SNSの香川県出身者のリプライをみてみると「右見て、左見て、右を見てGO!」「右左右、はい大丈夫」といった具合に、投稿者によって掛け声が微妙に異なるようです。
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香川県にある「足跡と指3本」の標識は、子供達が道路に飛び出さないための3つの約束という意味が込められており、大人になっても香川県民の心には強く刻まれているといえます。
このようなご当地安全標識は日本中に存在します。周囲にある地域独自の標識や安全グッズを探してみるのも面白いかもしれません。
クラウス・ノミじゃないのか