ゼロからスタートしたピュアスポーツカー? マツダ「FC3S型 サバンナRX-7」を振り返る

真のスポーツカーを突き詰めたFC3S型 サバンナRX-7

 初代サバンナRX-7は日本のみならずアメリカでも人気を博したことから、FC3S型 はグローバルで通用するスポーツカーとは何かということをゼロから見つめ直し、未来へ通じる新しいスポーツカーを創造するというコンセプトで開発されたといいます。

さらに性能が向上した限定モデルの「サバンナRX-7 ∞(アンフィニ)」
さらに性能が向上した限定モデルの「サバンナRX-7 ∞(アンフィニ)」

 外観は車体表面の突起を減らし、幅広い偏平タイヤを収めるブリスターフェンダーによる張りのあるスタイルリングを採用。初代のスマートなイメージから一新して、弾丸を想わせるような“かたまり”感が迫力ある見た目を演出しています。

 エンジンは、排気量654cc×2ローターの13B型ロータリーエンジンに、空冷インタークーラー付ツインスクロールターボチャージャーを装備。最高出力は185馬力と大幅なパワーアップを果たしました。

 シャシは先代から一新しながら、フロントミッドシップレイアウトを継承して前後重量配分50.5対49.5を達成。

 また、リヤサスペンションは、先代のリジッドアクスルから4輪操舵技術を応用した「トー・コントロール・ハブ」が採用された、ラテラルロッド付のセミトレーリングアームへと大幅に進化。新開発の4輪独立サスペンションによって、スポーツカーとしての走りの質が大幅に向上しました。

 1986年にはさらにスポーツ性を追求したモデルとして、特別仕様車の「∞(アンフィニ)」を300台の限定で発売しました。この∞は軽量化を追求するためにシリーズ初の2シーターとし、BBS製の鍛造アルミホイール、専用ダンパー、アルミ製ボンネットフードなどを装備して、より純粋なスポーツカーに仕立てれています。

 なお、この∞シリーズは、1991年まで6回の小変更を繰り返しながら、都度限定販売がおこなわれました。

 そのほかにもバリーエーションの拡大として、1987年にロータリーエンジン車販売20周年を記念して、高性能なオープンカー「カブリオレ」が追加されました。

 ルーフはフルオープン、タルガトップ、クローズドの3つの状態に設定できる仕様です。

 1989年のマイナーチェンジでは、エンジンの圧縮比を高め、ターボチャージャーの改良をおこない、最高出力は205馬力に向上。∞では215馬力を発揮しました。

 また、エンジンのローターやフライホイールの軽量化により、アクセル操作への反応を改善されるなど、フィーリングもチューニングされています。これらの性能向上により、パワー・ウェイト・レシオは5.72kg/psに到達しました。

 外観もマイナーチャンジによりブラックのモールがカラードとされ、テールランプを角型から丸型のデザインに変更し、よりスポーツカーらしい迫力の増したリアスタイルになっています。

 1991年10月に後継車となるアンフィニ「FD3S型 RX-7」が登場してFC3S型の販売が終了となりましたが、カブリオレのみが継続販売され、1992年8月にカブリオレのファイナルバージョンが限定150台で発売されたことで、FC3S型の生産は完全に終了となりました。

※ ※ ※

 前述のとおり、ロータリーエンジン車は2013年にRX-8が販売を終えたことで消滅しました。

 しかし近い将来に、EVのレンジエクステンダー用エンジンとして、ロータリーエンジンの復活がマツダからアナウンスされています。

 RX-7のようなスポーツカーではないようですが、まずはロータリーエンジン復活の第一歩として注目されるのではないでしょうか。

マツダ・サバンナRX-7 のカタログ情報を見る

【画像】このスタイルこそスポーツカー! FC3S型 サバンナRX-7を見る(14枚)

【知ってた?】SUVに興味ある人は見て! マツダの新SUVとは?

画像ギャラリー

1 2

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

2件のコメント

  1. SAもFCも外観はポルシェの丸パクリだがな

  2. 本物のポルシェオーナーが批判コメしてるなら
    さもしいな

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー