F1撤退後、ホンダのモータースポーツはどうなる? EV版タイプRの開発も視野に
F1から撤退するホンダにとって、2021年は参戦最終年。カーボンニュートラルの実現に向けて大きく舵を切るにあたり、同社のモータースポーツはどうなるのでしょうか。
ホンダF1ファイナルイヤーでファンに感謝
2021年シーズンは角田裕毅選手の参戦もあり、日本のF1ファンの期待が高まるF1日本グランプリ(2021年10月10日決勝)。
ホンダがタイトルスポンサーとなり、正式名称が「2021 FIA F1世界選手権シリーズ第17戦 Honda日本グランプリレース」になることが決まりました。
ホンダのブランドコミュニケーション本部・渡辺康治本部長は「ホンダにとってF1参戦最終年となりますが、ファンの皆様、そして各方面への関係者の皆様にこれまでの感謝の意を示したい」とF1への挑戦を続けてきたホンダの想いを表現しました。
鈴鹿サーキットでは1987年のF1初開催以来、2021年で31回目のF1となり、延べ入場者数は800万人を超えています。
気になるのは、ホンダワークス活動終了後のF1日本グランプリの行方ですが、2022年から2024年まで開催契約が決定したこともあわせて発表されました。
そして、2022年は鈴鹿サーキット開業60周年にあたり「歴史と伝統を振り返りながら、ニューノーマル社会におけるモータースポーツの在り方をご提示したい」(鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎを所管するモビリティランド・田中薫社長)として、スペシャルイベントの開催が示唆されています。
また、ホンダはF1撤退後、2050年のカーボンニュートラルに向けた社内大転換を打ち出しています。
そのうえで、今後のモータースポーツ活動について「当面はエンジン開発も続くなかで、四輪レースの方向性はこれまでと変わりはない」(渡辺氏)とし、「カーボンニュートラル時代に電動化を含また新しいモータースポーツの形となっても、国内サーキットのリーダーとして鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎの運営に取り組んでいきたい」(田中氏)という将来への意気込みを語りました。
とくに、ツインリンクもてぎは「開業以来、“人と自然の共生”をモットーに脱炭素社会への貢献を続けている」(田中氏)と指摘します。
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