ヤリスシリーズ強かった!? トヨタの稼ぎ頭は誰? 販売TOPの背景はいかに
シリーズと兄弟車、どのような違いがある?
ヤリスシリーズは、同じGA-Bプラットフォームを用いているものの、異なるボディタイプを設定しています。
同じようにシリーズ展開しているのは、「カローラ」シリーズが挙げられ国内では「カローラ(セダン)」、「カローラツーリング(ワゴン)」、「カローラスポーツ(ハッチバック)」をラインナップ。
また、ビジネスユースとして、先代モデルにあたる「カローラアクシオ(セダン)」と「カローラフィールダー(ワゴン)」も併売されており、自販連でも5モデルを合算して公表しています。
一方で、国内市場には、プラットフォーム、ボディタイプ、装備などを共有して、外観デザインだけを変更している通称「兄弟車」といわれるモデルが存在。
2021年4月現在、トヨタ車では「アルファード/ヴェルファイア」、「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」があります。
かつて販売されていたものの現在ラインナップから消滅してしまった兄弟車には、「プレミオ/アリオン」、「ポルテ/スペイド」、「ルーミー/タンク(ルーミーに1本化)」などが存在。
これらは、トヨタが展開する販売チャネル(トヨタ店・トヨペット店・カローラ店・ネッツ店)でチャネル専売車として展開されていました。
しかし、2020年5月から全店舗での併売化などにより、専売車制度を廃止し、国内ラインナップの整理を図っています。
車種名が異なる兄弟車戦略についてトヨタ販売店の担当者は、次のように話します。
「トヨタの兄弟車は、現在も販売を継続しているモデルもありますが、基本的にはなんらかの整理がおこなわれると聞いており、すでに一部グレードの廃止などがおこなわれています」
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このように、トヨタの国内ラインナップではヤリスやカローラといったシリーズで展開されるモデルと、かつての専売車の名残といえる兄弟車が存在します。
しかし、兄弟車に関しては将来的にさらに減少していくといい、今後のトヨタの販売戦略から目が離せません。
日産のように、販売している車を絞りすぎで、ノートのように機能を限定して、今までのユーザーが買えないような、高い車を売りつけることはしてほしくはないです。
販売車種の絞り込みは、利益を得るために企業活動としては当然のことですが、「日産」は失敗例といえます。ユーザーを置き去りにした方な車種の設定は失敗を招きます。