「手放し運転」トヨタ車にも登場! 日産・スバル・ホンダとは何が違う?

ホンダは一歩進んだ運転機能を実現! テレビ視聴もOK!

●ホンダ「ホンダ・センシングエリート」

 ホンダの「ホンダ・センシングエリート」は2021年3月、新型「レジェンド」に初搭載されました。国土交通省が世界で初めて自動運転レベル3の形式指定をしたクルマです。

 前述の日産「プロパイロット2.0」やスバル「アイサイトX」を搭載したクルマの自動運転レベルは、ドライバー主体の運転となる「2」ですが、「ホンダ・センシングエリート」を搭載したレジェンドは、システム主体の運転が一部で実現した「3」です。

 なお、前述のモデル同様に高速道路上で、ハンズオフでの走行が可能で、ドライバーによるウインカー操作のほか、システムの判断により、ドライバーが手を離した状態でもクルマは車線変更をおこないますが、この状態までは自働運転レベル2となります。

 レジェンドにおいて、自動運転レベル3となるのは「ホンダ・センシングエリート」のひとつの機能となる「トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)」を使用した状態です。

 これは、高速道路の渋滞時など一定の条件下で、システムがドライバーに代わって運転操作をおこなうもので、この機能が作動している間ではシステム主体となります。

 ポイントは、運転主体がドライバーではなくシステムになるということで、ドライバーはその間、テレビの視聴などが可能となります。

●トヨタ「Advanced Drive」

 2021年4月、トヨタ/レクサスにおいて最新の高度運転支援技術「Toyota Teammate/Lexus Teammate」の新機能として「Advanced Drive」を搭載するトヨタの新型「MIRAI」とレクサスの新型「LS」が発表されました。

 これは、ナビゲーションシステムで目的地を設定し、高速道路を走るとき、システムが車線・車間の維持、分岐などをおこないます。

 特徴は「人に寄り添った運転支援」です。たとえば大型車と並走する際は、車線の真ん中を走るのではなくやや右側や左側に寄って大型車との間隔を確保し、近くて不安を感じるような状況を回避します。

※ ※ ※

 取り上げた機能やシステムは、「ホンダ・センシングエリート」の渋滞運転機能「トラフィックジャムパイロット」を除き、ドライバーの運転を支援するものです。

 運転主体はドライバーであり、システムはあくまでも運転を支援するのにとどまります。そのため手を放しているときも、ドライバーは常に前方を見るとともに、すぐにハンドルを握れるようにしておくことが求められます。

 また、輸入車でも運転支援システムを搭載しているクルマが増えてきています。ハンズフリー機能のほかにも運転支援機能はさまざまな種類が用意されていますから、選ぶときや使用する際は、それぞれのシステムの役割や機能、限界などを十分に理解しておくことをおすすめします。

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Writer: くるまのニュース編集部

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