まさにジャジャ馬? 荒ぶるほどの高性能2WD車5選
日本車でも2WDにこだわった高性能モデルがある?
●レクサス「IS F」
1989年からアメリカで展開されたトヨタの高級車ブランド、レクサスは、2005年から日本でも展開され、当初ラインナップされたクルマのなかでエントリーモデルだったのが4ドアセダンの「IS」です。
初代は国内の「アルテッツァ」と同一車でしたが、2代目からはレクサス専用車として開発されました。
そして2007年にはISをベースとして、エンジンからシャシまで手が入れられたハイパフォーマンスモデルである「IS F」が登場。
IS Fはサーキット走行も視野に入れたFRセダンで、搭載されたエンジンはフラッグシップの「LS600h」用5リッターV型8気筒自然吸気をベースにチューニング。最高出力は423馬力を発揮します。
トランスミッションは「LS460」用の8速ATをベースとし、1速以外のギアをほぼ全域でロックアップするプログラムを採用したことから、DCTにせまるダイレクト感と変速速度を実現しつつスムーズな発進加速を両立しました。
外装ではワイドフェンダーとし、巨大なエンジンを収めるためにボンネットが専用の造型とされ、フロントフェイスもIS F独自のデザインとするなど差別化が図られています。
現行モデルは2013年に発売された3代目ですが、2021年2月に同じく5リッターV8エンジンを搭載し、IS Fの再来ともいえる「IS 500 Fスポーツ」の北米仕様が発表されました。
●ホンダ「シビック タイプR リミテッドエディション」
2020年2月にホンダは、2021年モデルの5代目「シビックタイプR」をベースに、軽さと速さをさらに研ぎ澄ました限定車「Limited Edition(リミテッドエディション)」を発表しました。
日本をはじめ、欧州、北米、オーストラリアなど全世界で約1000台が限定販売され、日本では200台限定で発売されましたが、すでに完売しています。
リミテッドエディションは、エンジンの冷却性能向上やブレーキの改良、内装の質感が改善された2021年モデルのシビック タイプRに加え、1990年代のタイプRを彷彿とさせるサンライトイエローの復刻カラー『サンライトイエローII』を採用。
エンジンは2リッター直列4気筒VTECターボで、最高出力は320馬力を誇ります。このパワーを前輪のみで路面に伝えるのですが、おそらくFFでこれ以上のパワーアップは容易ではないでしょう。
さらにBBS製20インチ鍛造アルミホイールとミシュラン製パイロットスポーツ Cup2を装着し、リアワイパー、トノカバーなどの装備類を廃止することで、軽量化を図っています。
また、リミテッドエディションは2020年7月に、三重県の鈴鹿サーキットにおいてFF車最速となる2分23秒993というラップタイムを記録し、進化した実力を披露しました。
5代目シビックタイプRはスタンダードモデルも含め国内分は完売しており、次期型については未定となっています。
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最後に紹介したシビック タイプRはFFで320馬力という大出力を発揮しますが、ひと昔前までは考えられないことでした。
それだけタイヤの性能が向上し、駆動力制御やハンドリングの制御技術が進化したことにほかなりません。
シビック タイプRは、FFにこだわったホンダの技術力の集大成といえるのではないでしょうか。
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