コンパクトからフルサイズまで4車種用意!アメリカの象徴「キャデラック」のSUV攻勢とは

アメリカのプレミアムカーの象徴といえばキャデラックだ。キャデラックといえばビッグサイズのセダン、というイメージがあるが、いまではセダンは日本で1車種(「CT5」のみ)。それに比べてSUVは、コンパクトSUV「XT4」からフルサイズSUV「エスカレード」まで4車種ラインナップを揃えている。あらためてキャデラックの「今」を考えてみた。

GMの最上級に位置するプレミアムブランド

 キャデラックのSUVラッシュが続いている。

 2020年11月にフルモデルチェンジされた新型「エスカレード」の発売を皮切りに、年が明けた2021年1月は、新型モデル「XT4」と、一部改良をおこなった新しい「XT5」と「XT6」という3台のSUVを日本に投入。

 これにより、キャデラックには、XT4/XT5/XT6、そしてエスカレードという4台のSUVラインナップが揃った。

 今回は、キャデラックというブランドの歴史と魅力、そして4台のSUVの特徴を説明しよう。

キャデラックのフルサイズSUV新型「エスカレード」
キャデラックのフルサイズSUV新型「エスカレード」

 キャデラックは、GMが擁する数多くのブランドの最上級に位置する存在だ。いまでこそ世界的なシェアを下げたGMだが、ほんの10数年前となるリーマンショックまでは、70年以上世界ナンバーワンの自動車メーカーであったのだ。

 とくに欧州が疲弊した第二次世界大戦後のGMは、まさに圧倒的存在であり、その頂上に君臨するキャデラックは、アメリカだけでなく日本などのアジア、さらには欧州においても、最上級のクルマとして垂涎の的であった。

 まさにアメリカの富と成功の象徴とも見られ、「キャデラックを手に入れる=人生の成功者」というイメージさえ生まれていたのだ。

 ただし、キャデラックの示した最高級の姿は、現在のドイツ勢のプレミアムブランドとは、趣が大いに異なる。

 もちろん、時代時代の最先端の技術をキャデラックは採用してきた。いまでは自動車技術の基本となる部品の標準化を100年以上も前に実現。さらに、セルモーターやシンクロメッシュ・ギヤ、V型8気筒エンジンなどを第二次世界大戦前に実用化。戦後はオートマチックトランスミッションやエアコン、パワーステアリングなどの普及の先駆けとなっていた。

 つまり、キャデラックはイージードライブできるエレガントな高級車を提案してきたのだ。こうした姿勢がアウトバーンをハイスピードで飛ばすことに熱心な欧州プレミアブランドとの大きな違いだろう。

 また、世界最大の自動車メーカーのトップブランドとして、カーデザインにも世界に大きな影響を及ぼしたのもキャデラックならではの足跡だ。そうしたカーデザインのひとつが1950年代から60年代にかけて一世を風靡したテールフィンだ。

1962年製キャデラック「エルドラド」。リアデザインはテールフィンになっている
1962年製キャデラック「エルドラド」。リアデザインはテールフィンになっている

 キャデラックは時代の変化を巧みに順応してきたブランドともいえるだろう。

 アメリカの自動車市場は、1970年代のオイルショック以降、徐々に環境性能を重視する小型車、とくに日本車がシェアを伸ばしてきた。そのなかでキャデラックは苦戦を続けるが、1999年にブランド初のSUVとなるエスカレードを投入。2000年代になってラグジュアリーなフルサイズSUVという活路を見出すことに成功。巨大でゴージャスなエスカレードが、若い世代にとって “格好良い”“成功者の象徴”と再び認められることになったのだ。

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コメント

1件のコメント

  1. 画像ギャラリーの中で、
    キャデラック「XTS」のヘッドライトとある画像は、
    正しくはキャデラック「ATS」のヘッドライトです。