コンパクトからフルサイズまで4車種用意!アメリカの象徴「キャデラック」のSUV攻勢とは
全長4605mmから5382mmまで、4モデルのSUVを用意
そんなキャデラックのブランドイメージを牽引するフラッグシップ、エスカレード。その最新の第5世代モデルが世界に公開されたのは2020年2月のことであった。同年11月には日本での先行販売がスタートし、納車は2021年夏が予定されている。
新型の特徴は歴代モデルと同様に、圧倒的な大きな存在感と最先端テクノロジーの惜しみない採用だ。
全長5382mm×全幅2060mm×全高1948mmという堂々たる巨躯に、スリムなホリゾンタルヘッドライトを備える顔つきは、非常にクールなもの。
運転席を覗けば、自動車業界初となる湾曲した対角38インチ超(およそ1m弱!)のOLEDディスプレイが鎮座する。ただし、インテリアは全体としてクラフトマンシップ漂うウッド&レザーで埋め尽くされており、ホッとするような温かみがある。
また、3列シートでありながらも、室内空間が広々としているのも特徴だ。搭載するエンジンは、最高出力426psの6.2リッターV型8気筒エンジン。瞬時に減衰力を変化させるマグネティックライドコントロールと車高調整機能付きのエアライドアダプティプサスペンションを採用。セレクタブル4WDシステムを備え、オンロードでもオフロードでも安定した走りが期待できる。
大きくて、ゴージャスでエレガント。それでいて最先端技を満載した快適な走り。まさにキャデラックのイメージを体現する内容だ。
エスカレードはモノグレードで、車両価格は1337万円(消費税込、以下同)となっている。
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そんなキャデラックのイメージを受け継ぎつつ、ブランド最小のSUVとして生まれたのが、2021年1月より日本で発売開始となったキャデラックXT4だ。
キャデラックからのリリースには「初のコンパクトSUV」とあるが、そのサイズは全長4605mm×全幅1875mm×全高1625mmと、ミドルサイズSUVのトヨタ「RAV4」に近いもの。BセグメントSUVがヒットする日本では、もう少し大きなクルマの印象になるはず。
最高出力230馬力の2リッター4気筒ターボを9速ATと組み合わせた4WDモデルだ。キャデラックとして最小ではあるものの、本革レザーのシートや本物のウッド&金属素材を使ったインテリアの質感の高さは、上位モデルに負けない。また、衝突被害軽減自動ブレーキやACCなどの、今どきの先進運転支援システムも、しっかりと装備する。小さくとも、誰が見てもキャデラックとわかるルックスとエレガントな室内が備わった、ラグジュアリーなSUVだ。
XT4は3グレードあり、車両価格はプレミアムが570万円、スポーツは640万円、プラチナムが670万円だ。
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XT5は世界市場の売れ筋となるミドルサイズSUVだ。全長4825mm×全幅1915mm×全高1700mmのボディに、最高出力314psの3.6リッターV型6気筒+9速ATのパワートレインと4WDシステムを搭載する。
クールで個性的なキャデラックならではのルックスと、高品位なインテリア&充実の先進運転支援システムというキャデラックSUVに共通する特徴を備える。キャデラックSUV兄弟のなかでのXT5の個性といえば、パワフルな走りだろう。上位のXT6とエスカレードは3列シート車であるし、XT4は2リッターモデル。2列シートのミドルサイズのボディに強力なエンジンを搭載するXT5は、キャデラックのラグジュアリな雰囲気とスポーティな走りが融合するモデルとなる。
XT5はプラチナムスポーツの1グレードで、車両価格は785万円だ。
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XT6の特徴は、3列シートを備えていることだ。
全長5060mm×全幅1960mm×全高1775mmの貫禄のサイズ感のボディにゆったりとした、そしてラグジュアリ感たっぷりの室内空間を用意するのがXT6の魅力だ。
パワートレインは、XT5と同じく最高出力314psの3.6リッターV型6気筒+9速AT。もちろん駆動方式は4WDとなる。体躯は大柄だが、それをものともしない十分なパワーが備わっている。
「3列シートのラグジュアリーなSUVが欲しいけれど、さすがにエスカレードは大きすぎるし、高すぎる」という人にお勧めのモデルだ。
日本での普段使いでいえば、サイズ的には間違いなくエスカレードよりも運転が楽になる。「キャデラックの最上級のアイコンが欲しい」というのでなければ、十分に選ぶ価値のあるモデルだ。車両価格は885万円となる。
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フラッグシップとなるエスカレードを頂点に、コンパクトなXT4、ミドルサイズでパワフルに走るXT5、3列ソートのXT6と、幅広いラインナップを揃えたキャデラックSUV。ラグジュアリなSUVを望む人であれば、チェックしてみると良いだろう。
画像ギャラリーの中で、
キャデラック「XTS」のヘッドライトとある画像は、
正しくはキャデラック「ATS」のヘッドライトです。