いまが底値!? フェラーリの特別な名前を持つ「599 GTO」は6000万円から
右ハンドル仕様でもレッドブック付に価値がある
シルバーストーン・オークションは、今回「レースレトロライブ・オンラインオークション2021」に、2台の599 GTOを出品する計画だ。599 GTOの生産台数はGTOとしては大きな数字とはいえ、わずかに599台のみである。そのほとんどが大切なコレクターズアイテムであるため、2台を揃って出品するのは至難の業だ。
●2011 フェラーリ「599 GTO(クラシケ)」
1台はその599台のなかでも、わずか60台しか存在しないという右ハンドル仕様。新車当時のデリバリー先はイギリスで、2011年4月にノッティンガムのフェラーリ・ディーラーにデリバリーされている。
さらにこの599 GTOは、オークション出品前にフェラーリ・クラシケの認証を受けており、その証である通称レッドブックも取得している。こちらもオークションではさらなる価値を生み出すことのだろう。走行距離は約1万6000kmだ。
もう一台の599 GTOは、2010年に日本へとデリバリーされた左ハンドル仕様となる。走行距離は2577kmの低走行の個体だ。
2015年に日本からイギリスへと輸出されたこの個体は、フェラーリ・スペシャリストとして有名なDKエンジニアリングを通じて、シルバーストーン・オークションによって購入されたことが判明している。
ロッソ・コルサのボディカラーはもちろんのこと、完全なアルカンターラ・インテリアなど、そのコンディションは走行距離の少なさからも想像できるように新車同然である。シルバーストーン・オークションは、この599 GTOを「私たちが最近見たなかで最高のコンディションカーの1台です」と評価している。
同じオークションに出品される2台の599 GTO。マーケットの規模から見ても、人気は左ハンドル車に集中しそうな気配だが、コレクターズアイテムとしてはレッドブック付きの右ハンドルもその価値は捨てがたいところだ。
果たして最終的な落札価格は、レッドブック付きの右ハンドル仕様の599 GTOが、予想最低落札価格のほぼ上限となる50万625ポンド(邦貨換算約7550万円)、左ハンドルの599 GTOが予想最低落札価格の下限とほぼ同じ40万6125ポンド(邦貨換算約6130万円)と、1000万円以上の差が開いた。英国では右ハンドルでも落札価格に関係ないことがよく分かるオークション結果であった。
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