ジープで善光寺へGO! 「レネゲード4xe」の愛される理由
ジープ派からそうでない人にまで、幅広く受け入れられる素質
レネゲード4xeで初めて遠出した先は、信州・善光寺だ。善光寺の本尊である552年に伝来した「一光三尊阿弥陀如来」像は、日本に伝わったもっとも古い仏像といわれている。
善光寺の創建は644年、平城京遷都よりも古い。そのため、日本でも屈指の知名度を誇る名刹でありながら、実は無宗派である。日本で仏教の宗派ができる前の開山した古寺であるから、そもそも宗派などなかったのだから当然のことである。
●ジープの新時代を告げる「レネゲード4xe」
レネゲードは、その生い立ちからジープの歴史上、独特な存在だ。フィアット「500X」とプラットフォームを共有していることは周知の事実だが、誕生当時は、「タフ」で「ハード」なギアであることをジープに求めていた信奉者は、サイズも含めて頼りなく感じたことであろう。
さらにプラグインハイブリッドである。道なき道を分け入っていくタフなイメージとはほど遠い、エコロジーでマイルドなイメージのジープ。しかし、旧来からあるジープのブランドイメージは、実はカスタマーの選択範囲を狭めてしまってはいなかっただろうか。
善光寺を訪れている人びとは、老若男女さまざまだ。宗教心とはまったく関係なく、善光寺という名刹を楽しんでいるのが分かる。善光寺は宗派に囚われることがなかったために、余計な争いに巻き込まれることも少なく、誰にでも開かれた存在であった。だからこそ、多く人に長く愛されてきたのだろう。
実は、同じことがレネゲードにもいえるのかもしれない。レネゲードはジープのラインナップのなかで、ブランドイメージから矛盾した存在のようにも思えるが、そうではない。外観からでもジープDNAをしっかりと受け継いでいることがよく伝わる(オフロードの性能については次回レポートする)。
それでいながら、ジープにカジュアルで都会的なイメージを植え付け、ユーザー層に多様性をもたらすことに成功した。ジープが長らく陥っていた、自ら築いたイメージの呪縛から解き放ってくれた存在なのだ。
こうした意味において、レネゲード、さらにレネゲード4xeは、誰にでも開かれた1台といっていい。ジープファンだった人からそうでない人にまで、レネゲードのセブンスロット・グリルと丸目のフロントフェイスは快く受け入れられることは間違いない。
江戸末期、「一生に一度は善光寺詣り」といわれていたが、令和のいま、「一生に一度はレネゲード(もしくはジープ)」と、あながち大袈裟ではなく心からオススメしたいくらいだ。
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さて、今回の善光寺詣での走行距離は635.1km(ガソリンのみの走行は555km、バッテリーでの走行は80.1km)であった。燃費走行など気にせずアクセルペダルを踏んだためか、燃費は12.8km/Lという結果だった。ドライブしていた時間はトータルで11時間57分37秒。ファーストコンタクトとしては、十分な旅であった。
今回はレネゲードのブランディングについて考察したが、次回は雪山で試したレネゲード4xeの実力と、長距離走行して気がついた点をお届けしよう。
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