試乗するなら要確認! 人気SUVに乗ったら見ておくべきポイントとは

SUVならではのチェックポイントとは?

 SUVの大きな特徴は、第一に最低地上高がセダンなどに比べて高めに設定されている点です。

 例えば、セダンのトヨタ「クラウン」は155mmですが、SUVであるトヨタ「ハリアー」は195mm(ハイブリッド車は190mm)となっています。

 わずか4cmほどの違いですが、その分サスペンションのストロークを長くとれるため、走行時の凹凸に対する衝撃を緩和しやすく、一般的には乗り心地が良いというメリットにつながります。

 また段差を乗り越える際に、フロントバンパー底部などをする「アゴスリ」が起きづらいという特長もあります。

 一方、サスペンションのストロークが長いということは、高速走行時のふらつきやカーブ時にロールしやすい(車体がかたむきやすい)という特性を持つこともあります。

 極端にスピードを出したり、急ハンドルを切ったりしない限りは、通常の走行で気になることはほとんどないと思われますが、セダンやスポーツカーから乗り換える場合などは、微妙な感覚の違いに違和感を覚えることがあるかもしれません。

 しかし、SUVのなかでも車種によってはそれほど最低地上高が高くないという場合もあるという点には注意が必要です。

 例えば、トヨタ「C-HR」の最低地上高は、ガソリン車が155mm、ハイブリッド車は140mmと一般的なセダンと同等レベルです。

スポーティなクロスオーバーSUVとなるトヨタ「C-HR」
スポーティなクロスオーバーSUVとなるトヨタ「C-HR」

 もちろん、乗り心地の良さに影響を与えるのは最低地上高(サスペンションのストロークの長さ)だけではありませんが、SUVだからといって構造上必ずしもセダンなどに比べて乗り心地が良いとはいえない場合もあるため、試乗して確かめてみるとよいかもしれません。

 同様に、セダンやミニバンなどで「アゴスリ」に悩んでいたユーザーが「SUVなら最低地上高が高いから大丈夫」と安易に考えると、悩みが解決されない可能性もあるので注意が必要です。

※ ※ ※

 近年クルマのスタンダードになりつつあるSUV。現代のクルマは、基本的な性能に関してはどのクルマもとても優れているといえますが、自分自身の感覚にマッチするかどうかは実際に試乗してみなければわかりません。

 とくにSUVに試乗して見る際は、最低地上高の高さと、それが与える影響について詳しくチェックしてみると良いでしょう。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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