小型化で切れ味復活! サイズダウンが功を奏した車3選
まさに原点回帰に成功した日本を代表する2シーターオープンスポーツ
●マツダ「ND型 ロードスター」

1989年に発売されたユーノス「ロードスター」は、オープン2シータースポーツの世界的な人気を再燃させるという偉大な足跡を残しました。
決してパワフルとはいえない1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載しながらも、軽量なボディとシャープなハンドリングでドライビングプレジャーあふれるクルマとして国内外で大ヒットを記録。
その後排気量を拡大するなど、よりパワフルさを求めるニーズに対応し、2005年に登場した3代目では、170馬力を誇る2リッター直列4気筒エンジンを搭載。同時にこの出力を受け止めつつ高いコーナーリング性能を発揮するためシャシが一新され、ボディサイズは全長4020mm×全幅1720mm×全高1255mmまで拡大されました。
しかし、マツダはロードスターの原点に立ち返るとし、4代目ではエンジンが132馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒にダウンサイジング。ボディサイズも全長3915mm×全幅1735mm×全高1235mmとワイド化しつつも全長を3代目よりも105mm短くしました。
また、各部にアルミや超高張力鋼板を効率的に使い分けることで、3代目よりも100kgほど軽量化し、「S」グレードで990kgと1トン未満を実現。
また、伝統となっている前後重量配分50:50を継承し、高い旋回性能と走行安定性を両立するなど、初代ロードスターに近い軽快なドライブフィールを持つFRスポーツカーへと生まれ変わりました。
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現在、世界中のメーカーが電動化に注力していますが、現時点ではまだ内燃機関が動力の主役となっています。
なかでもガソリンエンジンは前述のとおりダウンサイジング化の勢いは止まっておらず、たとえばメルセデス・ベンツ「Eクラス」では1.5リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載しており、ひと昔前では考えられないほど小型化しました。
また、BMWも「1シリーズ」に3気筒エンジンを搭載していますが、かつてBMWのエンジンといえば直列6気筒が代名詞で、3気筒エンジンを搭載するなど想像すらできませんでした。
昔ながらの多気筒かつ大排気量自然吸気エンジンは淘汰されつつあるのは残念ですが、そもそも近い将来には内燃機関が主役ではなくなることを考えると、仕方がないことなのかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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