2021年もコロナで中止 メルセデスにとってのジュネーブショーとは
トレンドセッターとなったツーリングワゴンもジュネーブで初公開
●1996:Cクラスワゴン(S202型)
いまから25年前の1996年、ジュネーブモーターショーで初代Cクラスステーションワゴンを発表した。
1993年に初代Cクラスセダン(W202型)が登場してから3年後、スポーティでコンパクトなワゴン(S202型)が登場し、モデルレンジが広がっていった。
荷室容量は465リッターから1510リッターで、当時のこのクラスでは最大の容量を誇っていた。セダンと同様ワゴンもCLASSIC/ELEGANCE/ESPRIT/SPORTのデザインラインが用意された。エンジンは当初、3種類のガソリンエンジンと2種類のディーゼルエンジンから選ぶことができた。
マイナーチェンジではエクステリアデザインを変更。また1997年には「C43 AMG」、1998年には「C55 AMG」が登場。これらをトップモデルとし、新しいエンジンバリエーションも追加された。F1では、「C43 AMGステーションワゴン」が公式メディカルカーとして採用された。
●1996:Eクラスワゴン(S210型)
ドイツにおいてEクラスは「Tモデル」と呼ばれる。Tとは「Tourism & Transpotation」の頭文字であると同時に「Trendsetter(トレンドセッター:流行の中心)」ともいえる。
メルセデス・ベンツを代表するミドルクラスのモデルだが、1996年のジュネーブショーでは2代目Eクラスステーションワゴン(S210型)が初公開されている。
特徴的なツインヘッドランプのフロントを持ち、最大1975リットルの巨大な収納スペースを提供、これは業界の記録となった。またオートマチックレベルコントロールを標準装備していた。
オプションでは、進行方向と逆向きに座るサードベンチシートが用意され、それを装着すると7人乗りになった。
エンジンは95psから279psまで用意されていた。1998年からは354psのAMGバージョン「E55 AMG」がワゴンに用意された。
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ジュネーブショーの主催者は2020年6月29日、ジュネーブショーの開催権利をジュネーブショーの会場となる展示施設「Palexpo」を運営するPalexpo SAに売却することを決定している。
これは2020年の開催中止により、多額の損失が発生したためだという。2022年以降の開催見通しは立っていないが、歴史と伝統のあるジュネーブショーの復活を多くの自動車ファンは待ち望んでいることだろう。
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