マツダ次期「ロードスター」はどうなる? HVかEVか!? 開発陣が語る「NE型」への期待と展望
カーボンニュートラルが求められるなか、純ガソリン車の存続が難しくなっています。マツダを代表するモデルともいえる「ロードスター」の次期型は、どのようなモデルになるのでしょうか。同車の歴代開発陣に、今後の展望を聞いてみました。
カーボンニュートラル化におけるロードスターの未来とは?
マツダ初の量産型EV「MX-30 EVモデル」が2021年1月に日本市場でも発売開始されました。
一方北米では、「CX-5」のディーゼルエンジン搭載車が市場導入から2年弱で販売中止になることが分かりました。
マツダの丸本明社長は今期第3四半期決算報告の場で、「国や地域のエネルギー供給体制や市場性を考えた電動化を進める」と、これまで通りの中期的軽経営方針を示しながらも「(グローバルで想定以上にEV化の流れが早いことで)マツダとして対応を早めることも考えていく」との見解を示しています。
時代はいま、カーボンニュートラルへと大きく転換し始めています。そうしたなかで、マツダのクルマ作りはこれから、どうなっていくのでしょうか。
数あるマツダ車のなかで、もっとも気になるのが「ロードスター」の未来です。
マツダが「e SKYACTIV-G」と呼ぶマイルドハイブリッド化するのか、はたまた走りを極めるためにピュアEVへと大変身するのでしょうか。
それとも、ピュアなガソリンエンジン搭載のライトウエイトスポーツとしてその使命を全うし、電動化の義務化と同時にマツダの歴史の一幕としてユーザーの心のなかで永遠に生き続ける道を選ぶのでしょうか。
筆者(桃田健史)はこれまで長年に渡り、多方面からマツダ関係者と議論を交わしてきました。そのうえで、「カーボンニュートラル時代のマツダ」を考えていくと、やはり「ロードスターの未来」という大きな課題に直面します。
なぜなら、ロードスターは“マツダという企業そのもの”といえるからです。
そこで、ロードスターを今一度、深掘りしようと思いました。
マツダ広報部に問い合わせると、取材向けの広報車両として初代(NA)、2代目(NB)、3代目(NC)、そして4代目となる現行モデル(ND)が揃っているとのことなので、全モデルを日を替えてじっくりと試乗することにしました。
また、取材時点(2021年2月)で、マツダ本社と直接関係があるロードスター歴代主査の山本修弘氏(3、4代目主査/現ロードスター・アンバサダー)、中山雅氏(4代目ロードスター開発主査兼チーフデザイナー)、齋藤茂樹氏(現行開発主査)から、4世代ロードスターに関する思いを聞きました。
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