元販売員&試乗マニアが語る! 販売店での試乗時にチェックすべきポイントとは

販売店で試乗する際にチェックすべきポイントとはどのような部分なのでしょうか。国産メーカーの元販売員かつ試乗マニアが解説します。

短い試乗時間…何をチェックすればいいのか?

 クルマを購入検討する際に、販売店では試乗することが可能です。試乗時間は、ほとんどの場合10分から30分と短いですが、どのような部分をチェックするといいのでしょうか。
 
 販売店で試乗で確認するポイントについて、国産メーカーの元販売員かつ試乗マニアが解説していきます。

注目度が高い日産の新型「ノート」。 試乗を希望してe-POWERの魅力にハマる人が多いという
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 まず、気になるクルマの試乗をおこなう際に、乗りたいクルマがどの店舗にあるのか、ウェブサイトの試乗車検索ページで確認することが大切です。

 販売店で試乗する際のクルマの特徴として、販売促進のために上位グレード、メーカーオプション装着車が用意されている場合があります。

 そのため、自分が購入したい欲しいボディカラーの車両や、グレードが異なる場合も事前に確認しておく必要があります。

 販売店に赴き、実車を見ることでカタログやホームページでは分からない実車の質感を確認できます。

 さらに、セダンの特徴でもある独立したトランクルームの容量や形状が実感出来るため、可能ならば日常的にトランクルームに積んでいるものを積んで見るのが良いかもしれません。

 実際、試乗をおこなう前の乗り降りも重要なポイントです。セダンは、ほかのボディタイプよりも座席の高さや開口部が低いため、その際の乗り降りのしやすさは確かめておきましょう。

 試乗する際、ほとんどの販売店では店舗周辺の一般道を一周するコースを利用します。

 そのため、高速道路などの高い速度域を確かめるというよりは、街中での発進・加速・減速・停止という部分が主なチェックする部分です。

 例えば、一時停止はブレーキの効きを確認する良い機会で、車種によりペダルを踏む加減は異なるものの、停止するときはいつもと同じペースで止まれるか確認し、アクセルの踏みしろと加速が一致しているかは見落としがちなので、信号からの加速などで体感しましょう。

 ハンドルはいつもと同じ角度で交差点を曲がることで、切り方とクルマの曲がり方が一緒か、曲がりすぎたり、切り増さなければならないかの判断が分かりやすくなります。

 そして、試乗から販売店に戻ってきた際には、バックで駐車してみましょう。

 バックする際には、アラウンドビューモニターやパーキングセンサー、駐車時のハンドル動作をアシストするパーキングアシストのある車種では、実際の駐車での使い勝手を確認します。

 また、ドアミラー越しに見える車体後方の距離は車種ごとに異なるため、車両感覚を掴む意味でも、バックでの駐車をおこなうことは重要です。

※ ※ ※

 クルマの試乗は短い時間ですが、長年付き合っていく愛車を選ぶうえで重要なため、試乗するときはできるだけ普段の運転と同じように運転することを意識しましょう。

 いつもと同じような運転をおこなうと、検討しているクルマの良い点は自然と見えてきます。

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