トヨタ「ハイエース」で燃料入れ間違いが多発? なぜ燃料トラブルが起こるのか

なぜトヨタ「ハイエース」は入れ間違いが多い?

 クルマの給油時に、油種を間違えて入れてしまう「燃料の入れ間違い」のトラブルは多いといいます。

 レギュラー/ハイオクと軽油では、燃焼方法が異なります。

 ガソリンエンジンでは、霧状になった燃料にスパークプラグが火花を飛ばすことで燃料を燃焼させていますが、ディーゼルエンジンは空気を圧縮し、高温にしたところに軽油を噴射すると自然着火することで燃焼しています。

 万が一、ガソリン車に誤って軽油を入れた場合、最初はガソリンタンク内に残っているガソリンと混ざって燃焼します。

 しかし、徐々に不完全燃焼となり出力低下や黒煙の症状がみられ、最終的にはエンジンが停止する恐れがあります。

 一方、ディーゼルエンジンにレギュラー/ハイオクを入れた場合、レギュラーは軽油よりも潤滑性が低いことや燃料方式が異なるため、最終的にはエンジンを損傷させる可能性があります。

日本のガソリンスタンドではクルマ用としてレギュラー/ハイオク/軽油が流通している
日本のガソリンスタンドではクルマ用としてレギュラー/ハイオク/軽油が流通している

 給油の入れ間違いについて、ロードサービスのスタッフは以下のように話します。

「燃料の入れ間違いをすると度合いにもよりますが、タンク内の燃料を抜く、エンジン内洗浄など大きな整備・修理が必要となります。

 入れ間違いが多いモデルとしては、トヨタ『ハイエース』となり、マツダ車でも入れ間違いのケースを聞きます。

 ハイエースの現行モデルではガソリン車とディーゼル車を設定しているほか、マツダ車でも同じモデルに両方設定しています。

 レンタカーで借りる際などに、『ハイエースは商用車だからディーゼル』といったなんとなくのイメージで軽油を入れてしまうようです。

 また、軽自動車だから軽油だと思っていた、普段と違うクルマだったからうっかりして、という理由の人も多くおられます。いずれも初回の給油時に起きるトラブルですので、気をつけてください」

※  ※  ※

 うっかり燃料を入れ間違えると、その代償は大きくなる可能性もあります。慣れないクルマに乗る前には必ず指定燃料を確認することが大切です。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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