日産は、同社のハイブリッドシステム「e-POWER」において雪上走行の性能を解説する動画を公開しました。

　動画では、2020年12月23日に2WDモデルのみ発売された新型「ノート」の4WD仕様と「キックス（2WD）」が登場し、モーターによる制御で安定した雪上走行の様子が紹介されています。

　新型ノートに搭載されるe-POWERは第二世代へと進化しており、第一世代よりも小型化と軽量化を実現。

　さらにモーターは先代ノートに対してトルクや出力を向上させたことで加速感や運転のしやすさなどが増しました。

　新型ノートの4WD仕様は、日産がフルEVの「日産リーフ」などで培ってきた、電動車の制御技術を搭載しているといい、全車速域において四輪すべてを強力なモーターで駆動・制御することで、新次元の走りを実現しています。

　リアに搭載されるモーターは、先代モデルと比べて約14倍の駆動力を発生する50kWを採用。さらに、日産独自の前後独立モーターを緻密かつ瞬時に制御する技術により、ドライ路面やウェット、アイスバーン、深い雪道などといったあらゆる路面状況において、力強く安定した快適な走りを提供するようです。

　動画では、同社の車両実験部のテクニカルエキスパート・渡辺大介氏が次のように解説しています。

「e-POWERは、100％モーター駆動なので、アクセルを踏んだ瞬間にクルマがスッと反応してくれます。しかしも静かで力強く、滑らかに加速する走りがとても魅力的です。

　電気モーターは細かく精密なトルク制御をすることが可能で、雪道などの滑りやすい路面でも安定して加速・減速が出来るので安心感があります。

　4WD仕様の新型ノートでは、リアに50kWの高出力モーターを採用したことで、深い雪や急な上り坂などでも力強く走ることが出来ます。

　さらに、前後モーターを細かく制御しているのでコーナリング時や日常でよく使う50km／hから60km／hでの安心感を感じて頂けると思います」

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　渡辺氏が解説するように4WD仕様の新型ノート4WDでは、四輪を滑らかに駆動するため、滑りやすい路面でも安定感のある力強い発進や加速を可能としたほか、減速時は四輪の減速力を高精度に制御するため、車体をフラットに保ったまま安定した走行を実現しています。

　加えて、後輪に回生制御を追加したことで、エネルギー回収効率も向上させてたほか、コーナリング時においては、前後の駆動力の配分を自在に変えることが出来るため、滑りやすい路面でも高い性能を発揮することが可能です。

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　新型ノートの価格（消費税込）は、2WD仕様が202万9500円から218万6800円、4WD仕様が228万8000円から244万5300円です。

　なお、2WD仕様はすでに販売開始となっていますが、4WD仕様に関しては今後、正式な発売日が明らかになるとみられます。