なぜトヨタが販売上位を独占? 「トヨタ車同士の比較」が好調のカギだった?
コンパクトSUVもトヨタ車同士で比較される?
こうした動きは、ミニバンだけでなくSUVでも見られるといいます。
前出のランキングで首位となったヤリスシリーズは、コンパクトカーのヤリス(2020年2月発売)とコンパクトSUVのヤリスクロス(2020年8月発売)、そしてホットハッチのGRヤリス(2020年9月発売)の3車種で構成されます。
一方、同じコンパクトSUVでは6位にライズがランクイン。そのうえで前出とは別の販売店スタッフは、トヨタでコンパクトSUVを検討するユーザーについて次のように話します。
「ヤリスクロスとライズは、搭載されるエンジンや価格などで大きな違いがあるものの、トヨタのSUVラインナップのなかではボディサイズが近いので、悩まれるお客さまは相当います。
最初にヤリスクロスを認知して来店されたお客さまが最終的にライズを選んだり、またその逆でライズを最初に検討していた方がヤリスクロスを購入するパターンも見受けられる状況です」
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2020年5月から全国で始まったトヨタの全店全車種併売化も、トヨタ車のなかでの比較検討に大きく貢献していると考えられ、店舗の賑わいを前出の販売店スタッフに聞くと「新型コロナ禍だが、土日になれば前と比べても客足は落ちていない印象」と話します。
近年トヨタは車種整理を進めているものの、それでも他メーカーと比べて車種数が比較的豊富であることから、トヨタ車同士の比較の結果トヨタ車を契約するという傾向は今後も続くと見られます。
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