やりきった感がスゴい? どう見てもやりすぎな車5選

一般的にクルマのデザインやスペックは、車格に見合ったレベルの仕上がりとなっているのが一般的です。しかし、なかには突出したレベルのクルマも存在。そこで、やりすぎ感満点のモデルを5車種ピックアップして紹介します。

デザインやスペックがハンパないクルマを振り返る

 一般的に外観のデザインや性能は、価格帯や車格、そのクルマのキャラクターに見合ったレベルとなっています。

 量産車の場合、奇をてらうことなく多くの人が理解しやすいデザインを採用し、スペックも十分な数字を担保していれば問題ありません。

さすがに「これはやりすぎ!」と思わせるクルマたち
さすがに「これはやりすぎ!」と思わせるクルマたち

 しかし、なかには突拍子もないデザインや、スペックのクルマも存在。そこで、やりすぎ感満点のモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●スバル「インプレッサ S201 STiバージョン」

アグレッシブすぎる外観にカスタマイズされた「S201 STiバージョン」
アグレッシブすぎる外観にカスタマイズされた「S201 STiバージョン」

 現行モデルのスバル「インプレッサ」は、5ドアハッチバックと4ドアセダンをラインナップする、同社のエントリーモデルですが、かつては「インプレッサWRX」に代表される高性能モデルだったことは誰もが知るところです。

 なかでもスバルのモータースポーツ活動を担ってきた「スバルテクニカインターナショナル」(以下、STI)が手掛けた「WRX STI」や、特別に仕立てられたコンプリートカーは、インプレッサのイメージアップに貢献したといえます。

 そのなかでも異彩を放つモデルが、初代インプレッサWRXをベースとしたコンプリートカーの「インプレッサ S201 STiバージョン」(以下、S201)です。

 2000年に限定台数300台で販売されたS201は、世界ラリー選手権での活躍をイメージさせるインプレッサにおいて、オンロードでの走行性能向上を追及したモデルとして開発。

 エンジンは2リッター水平対向4気筒ターボ「EJ20型」をベースに、専用ECUと吸排気系の変更により、最高出力は300馬力まで向上しています。

 また、足まわりには車高調整式サスペンションと、ピロボールを用いたリンク類が組み込まれるなど、STIがレースで培ったノウハウを投入。

 そして一番のハイライトは外観で、グリル一体式のフロントエアロバンパー、ボンネット上の大型エアスクープ、砲弾型ドアミラー、サイドスカート、巨大なダブルウイングリアスポイラー、ディフューザー形状のリアエアロバンパーなどが装着されるなど、原型を留めないほど手が入れられています。

 これまで20年間にわたってSTIが製作した歴代コンプリートカーのなかでも、S201ほど外観に手が入れられた例は、ほかにはありません。

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●三菱「パジェロジュニア フライングパグ」

原型を留めないほどフロントまわりに手が入れられた「パジェロジュニア フライングパグ」
原型を留めないほどフロントまわりに手が入れられた「パジェロジュニア フライングパグ」

 かつて三菱は、「ジープ」や「パジェロ」といった本格的なクロカン車を複数ラインナップし、1990年代には大ヒットを記録しました。

 そこで、三菱はクロカン車のラインナップを、さらに普及に期待できるコンパクトモデルにも展開。そうして誕生したのが「パジェロジュニア(後に『パジェロイオ』に改名)」と、軽自動車の「パジェロミニ」です。

 このパジェロジュニアをベースに、1997年には、三菱の販売チャネルである「カープラザ」設立20周年キャンペーンの一環として、カスタマイズカーの「パジェロジュニア フライングパグ」を発売。

 フライングパグの外観は1940年代のクラシックカーをモチーフにデザインされており、ドアとキャビン上部を除く外板は、ほぼすべてつくり変えられています。

 一方で、内装も木目調パネルのインパネまわりや、ビニールレザーのシート、黒基調の内装色とするに留まっており、ベース車からは大きく変わっていません。

 こうした外観をクラシカルに演出するクルマは、軽自動車やコンパクトカーを中心に珍しくありませんが、フライングパグはかなりの力作といえます。

 なお、大規模な改造が施されていたにもかかわらず、価格は175万円(消費税含まず)からと、かなりのバーゲンプライスでした。

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●日産「ジュークR」

「GT-R」のパワートレインを強引に移植したスーパーマシンの「ジュークR」
「GT-R」のパワートレインを強引に移植したスーパーマシンの「ジュークR」

 2010年に登場したクロスオーバーSUVの日産「ジューク」は、斬新な内外装のデザインによって話題となったモデルです。

 発売当初は1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載したFF車のみでしたが、遅れて高出力な1.6リッター直列4気筒ターボエンジン搭載車と4WD車が追加されるとスマッシュヒットを記録し、日本国内向けには2019年まで生産されました。

 このジュークをベースに欧州日産は世界最速のクロスオーバーSUVを目指して、2011年に「GT-R」の3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンや4WDシステムなどパワートレインをジュークに移植した「ジュークR」のコンセプトカーをドバイのイベントで公開。

 見た目はジュークでありながら中身はGT-RというジュークRは、ボディやブレーキも487馬力の高出力エンジンに合わせて強化され、最高速度は250km/hオーバーと公表されました。

 そして、2012年には欧州日産が553馬力まで出力が高められたジュークRを5台限定で販売することを決定。

 見た目は派手なエアロパーツが装着されたジュークで、中身はGT-Rという、とても自動車メーカーがつくったと思えない内容ですが、キワモノ好きからは好評でした。さらに2015年には600馬力のエンジンを搭載し、外装が大幅に変更された「ジュークR2.0」が発表されたほどです。

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1件のコメント

  1. やりすぎっていえば航続距離が300kmクラスだっていうC55AMGってのがあって……

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