タイガーマスクの愛車に激似!! ランボ「エスパーダ」はタイプ1がオススメ

クラシック・ランボルギーニがオークション・マーケットでは人気急上昇中だが、なかでも見直されているのが4シーターモデルだ。その代表格である「エスパーダ」を紹介しよう。

コンセプトカー「マルツァル」の市販化「エスパーダ」

 世界のクラシックカー/コレクターズカー・マーケットにおける年ごとの指標は、毎年1月下旬にアメリカ・アリゾナ州スコッツデールで開催される、主にアメリカ系企業を中核としたオークション群と、翌2月のパリ「レトロモビル」に際して開催される欧州系企業によるオークション群によって概ねの推移が見えてくるのが、今世紀に入ってからの不文律となっているようだ。

 全世界が新型コロナウイルス禍に苦しめられた2020年は、当初マーケットも相当な冷え込みが予測されていたのだが、ことクラシックなランボルギーニについては大きな影響はなかったようで、欧米各国にてオンラインや感染対策おりこみ済みの対面型でおこなわれたオークションでも2019年と大差ない相場感。つまりは、かなりの高額で取引されていた。

 依然としてコロナ禍の収まらない2021年は、パリの「レトロモビル」も本来の2月から6月第1週に延期されることが既に決まっているものの、付随するオークションはイベント公式の仏「ARTCURIAL(アールキュリアル)」社を筆頭に、複数がおこなわれるようだ。

 今回は、業界最大手のRMサザビーズ「PARIS」オークションに出品される、1968年型ランボルギーニ「400GTエスパーダ・シリーズ1」を俎上に載せ、オークションのプレビュー(事前レポート)としよう。

●1968 ランボルギーニ「エスパーダ・シリーズ1」

1968年に37台がラインオフしたというランボルギーニ「エスパーダ・シリーズ1」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
1968年に37台がラインオフしたというランボルギーニ「エスパーダ・シリーズ1」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 ランボルギーニ「エスパーダ」は、4リッターV型12気筒ユニットをフロントに搭載するフル4シーターGTである。フェラーリが常に2+2モデルしか持たないことから、ランボルギーニはフル4シーターモデルの商品化をベルトーネに発案。前後席をカバーする巨大なガルウイングドアを持つ、未来感あふれるコンセプトカー「マルツァル」を経て、1968年のジュネーブ・ショーにて「400GTエスパーダ」の名で正式デビューした

 マルツァルがミウラ用V12を半分にカットした2リッター直列6気筒エンジンをリアに置いていたのに対して、エスパーダは320psを発生する3929ccV型12気筒ユニットをノーズ先端に搭載。ランボルギーニの開祖「350GT/400GT」以来のフロントエンジン・後輪駆動とした。

 2+2の「400GT/イスレロ」よりも10cm長い、2650mmのホイールベースの延長分はすべてキャビンの拡充に充てられ、全高わずか1185mmながらフル4シーターを実現。現役時代のイタリアでは、リアシートをショーファードリブン的に使用するユーザーも存在したようだ。

 もちろんマルチェッロ・ガンディーニ作品であるボディは、マルツァルと酷似したプロポーションを持つが、ドアやウインドウグラフィックはコンベンショナルなものとされた。

 インテリアはランボルギーニのフラッグシップらしく極めて豪華なものとされ、エアコンディショナーやパワーウインドウはもちろん、ファーストオーナーの意向次第ではTV受像機やミニバーなどのオプションも装着できたという。

【画像】ランボ本社博物館に飾ってあった「エスパーダ」とは(31枚)

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