日米欧で「GRスープラGT4」が暴れまわる! トヨタが2021年モータースポーツ活動計画を発表 WEC&WRC継続
トヨタ GAZOOレーシングが、2021年のモータースポーツ活動計画を発表しました。
ニュル24時間は新型コロナウイルス感染拡大の影響で参戦見送りに
モータースポーツを軸としたクルマの開発から、生産、販売までを一貫して担い、「もっといいクルマ」をたくさんのユーザーに届ける活動を推進するトヨタ GAZOOレーシング(以下、TGR)が、2021年のモータースポーツ活動計画を発表しました。
まず、カスタマーモータースポーツとしては、市販の「GRスープラ」をベースに開発されたレース専用車「GRスープラGT4」で、2020年は欧州の3チームが計5台のGRスープラGT4でさまざまなGT4カテゴリのレースに参戦しています。
そこに2021年は新たに2台が追加され、合計7台のGRスープラGT4が欧州でさまざまなレースに参戦することに加え、日本では7台、北米でも5台以上のGRスープラGT4がさまざまなレースへ参戦する予定です。
レクサス GAZOO レーシングは、レクサス「RC F GT3」のカスタマーサポートをとおして、世界中のユーザーにGT3レースへの参戦の機会を提供。また、レースをとおして得られた技術を市販車へフィードバックすることで、商品力強化に生かしていくとしています。
また、これまでTGRはWEC、WRCなどの世界選手権を通じ、もっとも過酷なモータースポーツのレースシーンでクルマを鍛えてきました。そして昨年からは国内でもルーキーRacingがGRスープラ、「GRヤリス」でスーパー耐久シリーズに参戦を開始し、モータースポーツを起点にしたもっといいクルマづくりに向けて連携してきました。
ルーキーRacingは、プロドライバー、ジェントルマンドライバー、メーカーの評価ドライバーといった多様な乗り手がレースに参戦するチームです。
2021年のルーキーRacingはチーム名を新たに、スーパー耐久シリーズに参戦。TGRは引き続きルーキーRacingと共にGRスープラ、GRヤリスを鍛え、もっといいクルマづくりを推進する方針です。
ドライバー育成としては、TGR WRCチャレンジプログラムとして勝田貴元選手がWRC全戦に「ヤリスWRC」で参戦。TGR WECチャレンジプログラムは、新型コロナウイルスの影響を考慮して一旦休止とし、昨年WECのLMP2クラスに参戦していた山下健太選手は国内レースに専念することになります。
TGRドライバー・チャレンジ・プログラムとしては、宮田莉朋選手が全日本スーパーフォーミュラ選手権に、平良響選手が全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にそれぞれステップアップします。
2021年6月3日から6月6日に開催が予定されている「ニュルブルクリンク24時間レース」については、新型コロナウイルス感染拡大の影響により参戦見送りを決定。e-Motorsports については、2021年も「FIA GTチャンピオンシップ」のオフィシャルパートナーを継続。世界中のe-Motorsportsプレイヤーが楽しめるGR独自のワンメイクレースの開催が予定されており、詳細は3月中旬頃に発表するとしています。
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2020年、TGRは数々のモータースポーツが延期・中止となり、従来とは異なる難しいシーズンとなりましたが、ファンの応援も受け、FIA世界耐久選手権(WEC)では、チーム&ドライバーズタイトル獲得とル・マン24時間レース3連覇を達成。FIA世界ラリー選手権(WRC)ではドライバー&コ・ドライバーズタイトルを獲得、全日本スーパーフォーミュラ選手権でのチーム・チャンピオンを獲得しました。
そして2021年も、世界的に厳しい環境に負けず、モータースポーツ活動をつうじて「元気」や「感動」をたくさんのファンに届けられるよう、挑戦し続けることを明言しています。
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