究極の贅沢!! ザガートでカスタムしたフェラーリの相場はいくら?

日本人の好事家のオーダーから復活したザガート製フェラーリ

 そもそもザガートがフェラーリのコーチビルドを再開したきっかけは、ある日本人コレクターの「575Mマラネロ」をベースとした「575GTZ」の製作を請け負ったことが直接のきっかけである。

 それから10年近い年月が経過し、再びザガートは599をベースに独自のオープンモデル、ならびにクーペモデルを製作する決断を下したのだった。

●2009 フェラーリ「599GTZニッビオ・スパイダー・ザガート」

「575GTZ」のデザインの流れを汲むフェラーリ「599GTZニッビオ・スパイダー・ザガート」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
「575GTZ」のデザインの流れを汲むフェラーリ「599GTZニッビオ・スパイダー・ザガート」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 実際に完成されたオープン仕様の「599GTZニッビオ・スパイダー・ザガート」は、そのベースが599であることが分からないほどに斬新に、そして美しく姿を変えている。

 とくに印象的なのはフロントマスクの造形で、さらに大型化され丸みを帯びたフロントグリルや、往年の「250テスタロッサ」、あるいは前作の550GTZバルケッタをも想像させるフロントフェンダーとヘッドランプの造形は実に見事だ。

 フェンダー後方のエアアウトレッドもデザインはより水平方向へと改められ、ここから導かれるキャラクターラインはテールエンドまで美しく連続する。ちなみにニッビオとはイタリア語で鳶の意。大空を自由自在に飛び回る姿が、そのスタイルからも想像できる。

 キャビンの後方からリアハッチにかけては、ザガート伝統のダブルバブルのデザインが採用されている。ちなみにこれからザガートでは、6台のバルケッタと9台のクーペを新たに生産する予定だが、クーペにはダブルバブルを採用するのは間違いないだろう。

 599GTZニッビオ・スパイダー・ザガートに搭載されるエンジンは、オリジナルと同様に620ps仕様の6リッターV型12気筒自然吸気である。これは実に、あの「エンツォ」直系の高性能エンジンである。

 RMサザビーズ、そしてザガートによれば、6台のバルケッタはすべて異なるボディカラーで製作されているとのこと。つまりすべてはワンオフモデルということになる。はたして今回のオークションで、そのなかの1台たるこのモデルは、どのくらいの高値で取り引きされるのだろうか。参考までにかつてのオークションでは、1億円以上の落札価格が提示されたこともある。リザルトが楽しみな1台である。

【画像】フェラーリコレクターが行きつくカロッツェリア別注モデルとは(17枚)

【アンケート】ご職業に関する調査にご協力をお願いします

画像ギャラリー

1 2

【無料セミナー】「自動車DXサミット vol.3」 三菱ふそう KTC マツダ登壇 Amazonギフトカードプレゼント

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー