レース未使用! 11台限定フェラーリ「348GTミケロット・コンペティツィオーネ」は買いか?

レース未使用の貴重なフェラーリとは?

 この348GTコンペティツィオーネのレーシングモデルが、2021年2月のパリ・オークションに出品されることが決まった。主催のRMオークションによれば、ミケロットはさらに50台の348GTンペティツィオーネとは別に、11台のレース参戦用のモデルを製作しているという(諸説あり)。

 エントリー名はあくまでも348GTコンペティツィオーネとなるが、実際には「348コルサ・コンペティツィオーネ」とも、「348GTミケロット・コンペティツィオーネ」とも呼ばれた。

●1994 フェラーリ「348GTミケロット・コンペティツィオーネ」

フェラーリが現在製作するV8モデルのレース参戦車両と比べると、外観はノーマル然としているところがこの時代のホモロゲーションモデルである(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
フェラーリが現在製作するV8モデルのレース参戦車両と比べると、外観はノーマル然としているところがこの時代のホモロゲーションモデルである(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 348GTミケロット・コンペティツィオーネは、ホモロゲーションモデルの仕様に加え、リアウインドウとスライド式のサイドウインドをプラクシ製とするなど、さらに軽量化が進められ、乾燥重量は1180kgにまでダイエットされた。

 ちなみにこの車重は、ロード仕様の「348GTB」と比較して270kgほど軽い数字だ。

 前後のサスペンションはコニ製のダンパーを使用したもので、ブレーキもブレンボ製のクロスドリルタイプへと改められている。ホイールもこのモデルのためのスペシャルとなり、マグネシウム製が採用された。

 エンジンは348GTBのF119H型がベースとなるが、コンロッドをチタン製とするなど、各パーツの材質や形状変更がおこなわれたほか、8連バタフライスロットルなどを装備。最高出力は無鉛ガソリン仕様でも350psを得たと当時の記録にはある。

 出品車のS/N:99107は、アメリカに輸出されたミケロット・コンペティツィオーネのうちの1台だ。走行距離はわずかに3503km。

 サーキット・ドライブに稀に使用されたようだが、レースへの参戦記録は残っていない。現在では、ル・マン・クラッシックなどへの参加資格を得た348ミケロット・コンペティツィオーネ。そのコンディションを考えれば、サーキット・ドライブを楽しみたいカスタマーにとって、間違いなく「買い」の1台といえそうだ。いったいいくらで落札されるのか楽しみである。

フェラーリ・348 のカタログ情報を見る

【画像】見た目フツーのレーススペシャルのフェラーリとは(28枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー