新型ロータスは次期型アルピーヌ「A110」と兄弟車に! パワートレインを大胆予想
エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの後継「タイプ131」とは
エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの代わりとなる新型モデルの名は、タイプ131とアナウンスされた。
このタイプ・ナンバーはロータスが長年使い続けているもので、歴代のモデルにも個別でナンバリングされてきた。タイプ131は「タイプ130」のエヴァイヤに続く最新作となる。同時に、エヴァイヤとともにヴェールを被った3台のスポーツカーが並ぶ写真も公開された。現時点で確認できるのは、それぞれヘッドライトのデザインが異なること、シルエットはどれもエヴァイヤに似ていることくらいだ。
実はタイプ131の公開に先立ち、ロータスはふたつの大きな発表をおこなっている。ひとつは新しいシャシプラントの立ち上げ。もうひとつはルノーとの業務提携だ。
ロータスは本拠地ヘセルから10マイルほどのハリケーンウェイの新工場で、2021年中に1500台のアルミ押し出し材を用いた接着式シャシを生産するという。
すでにエリーゼ用のシャシを用いたテストで製造プロセスの検証と品質チェックをおこなっており、タイプ131のシャシもここで造られることになるのは間違いない。従来のエリーゼとエキシージがシャシを共有していたように、3種類のタイプ131も、すべて同じシャシを用いることになるだろう。
タイプ131のパワーユニットについては、まだ公式なアナウンスはない。ただ、ロータスがルノーと業務提携しておこなうのは、次期型アルピーヌ「A110」の共同開発だという。
そうなるとコストを抑えるためにも、タイプ131と次期型A110も兄弟車になるだろう。ちなみに今後のアルピーヌ・ブランドのクルマはすべてフルEVになることが決定している。そしてロータスの現在のフラッグシップ、エヴァイヤもフルEVである。つまりタイプ131がフルEVになる可能性は、極めて高い。
しかし、今なお「FOR THE DRIVERS」というスローガンを掲げるロータスが、はたしてラインナップをすべてフルEV化するだろうか。なによりも軽量化にこだわり続けてきた彼らが、重量のかさむバッテリーに納得するだろうか。
予想されるのは、3台のタイプ131の性格にそれぞれ合致するよう、マイルド・ハイブリッド、プラグイン・ハイブリッド、そして純粋な内燃機関という、種類の異なるパワートレインを用意することだ。
ロータスを傘下に置く中国のジーリー・グループはそれを可能にするだけの財力とパワートレインを持っているし、フルEVの次期型アルピーヌA110との差別化にもなる。
そうしたプランに見事に合致するのが、同じジーリー・グループに属するボルボのドライブEというモジュラー型ユニットだ。もっともパワフルな2リッター4気筒ターボ+スーパーチャージャー+電気モーターなら、システム出力は400psをゆうに超える。
ロータスらしさを追求し、より軽さを求めるなら、1.5リッター3気筒ターボでも129psから163psを得ることができる。しかも、この3気筒には6速MTの組み合わせもあるのだ。
これまでの25年にいったん区切りをつけたロータスが、はたしてどんな手で未来を切り開こうとしているのか。タイプ131が「FOR THE DRIVERS」のスローガンにふさわしいクルマになることを、願ってやまない。
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