ガチ速そう! トヨタ「ヤリスWRC2021」公開! 2020年仕様からどう進化した?

トヨタは2021年のWRCに参戦する「ヤリスWRC」2021年仕様を公開しました。2020年仕様から、どのような点が進化したのでしょうか。

WRCの2021年シーズンが1月21日に開幕

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(トヨタ)は2021年1月15日に、2021年シーズンの世界ラリー選手権(WRC)に参戦する「ヤリスWRC」2021年仕様を初公開しました。

トヨタが公開した「ヤリスWRC」2021年仕様
トヨタが公開した「ヤリスWRC」2021年仕様

 ヤリスWRCは、日本では3代目「ヴィッツ」として販売されていた欧州仕様の「ヤリス」をベースにしたワールドラリーカーで、ボディサイズは全長が4085mm(空力パーツ込)、全幅は1875mm(全高は調整可能)。

 搭載される1.6リッター直列4気筒直噴ターボエンジンは、最高出力380馬力以上・最大トルク425Nmを発揮。最高速度は理論値で201km/hとされています。

 2021年仕様では、市販車と競技車両との強いつながりを示すGRの文字をコンセプトとする新しいカラーリングを採用。

 このカラーリングは、同日に発表された新型ル・マン・ハイパーカー「GR010ハイブリッド」にも採用されているものです。

 ヤリスWRCは2017年のトヨタWRC復帰時から実戦投入されており、2020年までの4年間で出場したイベントの3分の1以上にあたる17勝を記録。

 また、2018年にはマニュファクチャラーズタイトルを、2019年と2020年にはドライバーズタイトル/コ・ドライバーズタイトルを獲得しました。

 2022年の新テクニカルレギュレーション導入に伴い、現行のヤリスWRCとしては最後のシーズンとなる2021年、トヨタは3つの選手権タイトル獲得を目指し、ヤリスWRCの改善を続けていくとしています。

 WRCの2021年シーズンは、1月21日(木)から24日(日)にかけてモナコおよびフランスで開催されるターマック(舗装路)イベント「ラリー・モンテカルロ」で開幕します。

 新型コロナウイルスの影響により無観客で開催される今大会、トヨタはセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(1号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCを投入。

 WRC上位カテゴリーにおいて新たに単独サプライヤーとなったピレリタイヤへの変更が与える影響にも注目しつつ、2021年シーズンもヤリスWRCの活躍が期待されるところです。

 それではここでクイズです。

 WRCに関する記述について、次のうち適切でないものはどれでしょうか。

【1】市販車をベースとしたマシンで戦われる

【2】公道を閉鎖した「SS」でのタイムを競う

【3】1台のマシンにドライバーとコ・ドライバーの2名が乗車する

【4】決勝は「ローリングスタート」により全車両が一斉にスタートする

※ ※ ※

 正解は【4】の「決勝は『ローリングスタート』により全車両が一斉にスタートする」です。

 WRCとは、ラリー競技のうちスプリントラリーの形式に分類されるFIA管轄の世界選手権で、1973年に創設されました。

 参戦する車両はヤリスWRCを含め市販車がベースで、サーキットレースとは違い、閉鎖された公道を1台ずつ走り、合計タイムを競います。マシンにはドライバーのほかに道案内をするコ・ドライバーが乗車し、ペアで競技を戦うのもラリー競技の特徴です。

 なお、ローリングスタートはレースにおいてフォーメーションラップのあとに一度静止することなくスタートする形式を指します。

※クイズの出典元:くるまマイスター検定

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