とにかく安くハイパワー車が欲しい! 格安で狙える高性能車5選
クルマの魅力を語るうえで、重要な要素のひとつが動力性能です。しかし、パワフルなエンジンを搭載したモデルは足まわりやブレーキなどの装備もアップグレードされているため、高額化は避けられません。しかし、ちょっと古いモデルの中古車となると、かなり安価で買うことも可能。そこで、格安で狙えるおすすめの高性能モデルを、5車種ピックアップして紹介します。
多少古くても性能はお墨付きのクルマたち
燃費規制や環境意識の高まりから、近年は燃費性能を追求したモデルを販売することが各メーカーとも当たり前の状況です。しかし、クルマの魅力を語るうえで重要な要素のひとつに動力性能があり、パワフルなエンジンを搭載したモデルがなくなったわけではありません。
一方で、そうした高性能車はエンジン以外にも足まわりやブレーキのグレードアップや、新技術を惜しみなく投入することで、車両価格が高騰してしまい、なかなか手が出しづらいのも実情です。
そうした状況のなか、注目したいのが古めのモデルの中古車で、なかには異常なまでに価格が高騰しているモデルもありますが、比較的リーズナブルで高性能なモデルも数多く存在。
そこで、格安で狙えるおすすめの高性能モデルを、5車種ピックアップして紹介します。
●トヨタ4代目「ソアラ」
トヨタ「ソアラ」といえば、一世を風靡したハイソカーの代表格といえるクルマです。2001年に発売された4代目ソアラは、レクサス「SC」として海外で販売することを主眼に開発されただけあり、当時は高級な装備のひとつだった「電動格納式ハードトップ」を採用したコンバーチブルボディの、贅を尽くしたラグジュアリークーペとして登場しました。
2005年には日本でもレクサスブランドの本格展開により、トヨタブランドのソアラとしての販売を終了してSCに改名。1981年に誕生した初代から数えて24年の歴史を持つソアラの名前は、惜しまれつつも消滅してしまいました。
そんな最後のモデルとなった4代目は、全長4515mm×全幅1825mm×全高1355mmという当時のクーペボディとしてはかなりのビッグサイズ。現在でも古臭さを感じさせない美しいボディラインは、ラグジュアリークーペならではの魅力です。
またトヨタ車として初めて18インチタイヤを装着するなど、20年近く経った現在でも時代遅れなイメージはありません。
搭載されたエンジンは、4.3リッターV型8気筒という大排気量の自然吸気を採用。最高出力は自主規制によって控えめな280馬力ですが、大排気量NAエンジンならではの、発進時からの豪快な加速が魅力です。
また、内装ではウッドパネルを多用し、2+2のシート表皮も4種類用意されるなど、贅を尽くして仕立てられていました。
現在の中古車価格は40万円ほどから100万円未満が主流で、手が出しやすい価格といえますが、高額な自動車税がネックです。
しかし、4.3リッターもの大排気量エンジンから放たれるパワーに、レザー&ウッドの豪華なインテリアとオープンで味わえる贅沢を、一度は体験してみる価値はあるといえるでしょう。
●日産5代目「フェアレディZ」
日本を代表するスポーツカーといえば、50年以上もの歴史がある日産「フェアレディZ」が挙げられます。北米を中心に、もっとも知名度の高い日本製スポーツカーとして長く愛され続けています。
1969年に、それまでのオープンモデル「ダットサン フェアレディ」から方向転換し、欧州のGTカー路線へと舵を切って誕生。美しいスタイリングと、当時としては抜群の信頼性と高性能さ、そして価格の安さを武器に、アメリカで大ヒットを記録しました。
その後はフルモデルチェンジするたびに新たなスポーツカー像を見せてくれ、本格的なハイパワーエンジンを手に入れたのは、1989年から2000年まで生産された4代目からです。
しかし、日産の業績悪化からフェアレディZの系譜は一旦途絶えてしまいましたが、2002年に5代目としてZ33型が復活。
外観は初代に原点回帰してロングノーズ・ショートデッキの典型的なスポーツカーのスタイリングに生まれ変わり、全グレードが2シーターとなります。
全長4310mm×全幅1815mm×全高1315mm のボディに、280馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒自然吸気エンジンを搭載。トランスミッションは6速MTと5速ATを採用し、「運転する楽しさ」を全面に打ち出して、走りもスポーツカーとしての切れ味を取り戻しました。
そんな5代目フェアレディZですが中古車価格は非常に安価で、車両価格は20万円前後から設定されるなど、かなりお買い得です。
物件数も多くパーツも豊富で、安価な個体を自分好みに仕立てる楽しみ方も可能なうえ、運動性能はいまも最新モデルに引けを取りません。
●スバル3代目「フォレスター」
スバルを代表するSUV「フォレスター」は、扱いやすいサイズのボディに、スバルならではの水平対向エンジンと4WDを組みわせた「シンメトリカルAWD」を採用し、悪路走破性と高速性能を高い次元で両立したモデルです。
初代フォレスターのデビューは1997年で、当初からパワフルなターボエンジン搭載モデルが存在し、ハイパワーSUVの先駆け的な存在となっていました。
2002年にはフルモデルチェンジした2代目が登場。よりSUVらしいルックスと抜群の走行性能を持ち、オンロードが似合うスポーツSUV的な性格がクローズアップされました。
とくにスバルのスポーツ部門である「STI」が手がけた「STiバージョン」は、265馬力を誇る2.5リッター水平対向ターボエンジンを搭載するなど、さらに走行性能が強化されています。
2007年には3代目へフルモデルチェンジし、車高がさらにアップしたことで、よりSUVらしい外観になっただけでなく、室内の居住性を向上させるなど、ユーティリティの向上が図られました。
この3代目のなかでも人気グレードになっていたのがターボエンジン搭載のグレード「XT」で、スバル車の特徴である加速力が大いに魅力的でした。
全長4560mm×全幅1780mm×全高1675mmのボディに搭載されるのは、2リッターの水平対向4気筒ターボエンジンで、最高出力は230馬力とやや控えめですが、ピークパワーよりも中低速域のトルクを重視して、ワンランク上のパワフルな走りを実現。
現在、ターボモデルのXTは100万円前後の価格帯がメインで、フォレスターのターボモデルでは最後のMT車をラインナップするのも魅力的です。
確かに早いけど
燃費も最悪ぽいよね
乗るならソアラ